
仕事と育児の両立を考えて預かり保育の利用を検討しているご家庭もあるでしょう。まずは、預かり保育の利用対象や時間帯、料金などを把握することが大切です。一時保育や延長保育との違いも確認したうえで、預かり保育の利用を検討してみましょう。
預かり保育とは?|通常保育との違いを解説
預かり保育は、保護者の就労や急な用事などに対応するため、通常の保育時間以外にも子どもを預かる仕組みです。
特に幼稚園では教育時間が短いため、午後や長期休業中の時間帯に預かり保育を実施することで、仕事と子育ての両立を支援しています。
通常の教育時間では、カリキュラムに沿って一斉保育や活動が行われることが多いですが、預かり保育では自由遊びやおやつの時間など、よりリラックスした雰囲気の中で過ごせるよう工夫されています。
2019年の調査によると、預かり保育を実施している幼稚園は全体の91.0%にのぼり、多くの園で保護者のニーズに応えた柔軟な保育サービスが提供されています。
預かり保育の利用対象と時間帯・料金の目安

預かり保育の利用対象は満3歳以上の幼稚園児、認定こども園の1号認定(短時間の保育・教育)を受けた園児です。
また主な利用時間帯は以下のとおりです。
- 通常保育終了後~午後18時頃まで
- 春・夏・冬休み期間の午前8時〜午後18時頃まで
土日や祝日、年末年始、お盆などは実施していない園が多いようです。
また、利用料金については「保育の必要性」が認定された場合、幼保無償化の対象となります。
就労要件を満たす家庭では、3歳から5歳までの園児が月額最大1万1300円まで無償で預かり保育を利用できる仕組みです。※預かり保育の利用日数が1カ月間で25日以内の場合は、利用日数に450円を乗じた額が月額上限額
また、預かり保育の利用料金は園によって違いがあるため、確認する必要があるでしょう。
例は以下のとおりです。
- 1カ月(定額制):5000円〜10000円など
- 30分単位: 150円〜200円など
- 1日:450円〜など
比較的、低価で利用できる場合が多く、保護者の負担を抑えながら利用できそうです。
預かり保育・一時預かり・延長保育との違い

預かり保育の他にも「一時預かり」「延長保育」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。いずれも子どもを保育施設に預けるサービスですが、それぞれの目的や利用方法には明確な違いがあります。
預かり保育と一時預かりとの違い
一時預かりは、保護者の急な用事や病気など、一時的な理由で子どもを預けるサービスです。
自治体が実施しており、事前の登録や予約が必要なことが多いでしょう。就労の有無に関係なく誰でも利用できます。
一方、預かり保育は、主に就労などの理由で定期的に保育時間外に子どもを預けるサービスで、通常は在園児を対象としています。利用は定期的で、月額制や時間単位での料金体系が一般的です。
預かり保育と延長保育との違い
延長保育は、主に保育園や認定こども園で2号・3号認定(長時間の保育・教育)の子どもが通常の保育時間終了後に子どもを預かるサービスで、保護者の勤務時間に合わせて利用されます。
通常の保育時間は主に午前8時から午後18時頃までですが、延長保育を利用すると早朝や夕方の時間帯も預かりが可能です。
延長保育には追加料金が発生する場合が多く、利用時間は園によって異なります。
一方、預かり保育は通常の保育時間外に加え、長期休暇中や特別な期間にも対応することが多いのが特徴です。主に幼稚園や認定こども園の1号認定児を対象としています。
幼保無償化と預かり保育の関係は
2019年10月1日より施行された「幼児教育・保育の無償化」により、幼稚園や認定こども園、保育所などを利用する3歳から5歳までの子どもたちの利用料が無料となりました。
幼児教育・保育の無償化制度は、保護者の就労状況や家庭の事情に応じて、子どもを預ける必要がある家庭の負担を軽減することを目的としています。
先述のとおり、預かり保育も幼児教育・保育の無償化の対象となっています。利用日数に応じて、月額最大11300円までの利用料が無償となるため、保護者の負担を軽減できます。
ただし、預かり保育の無償化の対象となるには、保護者が「保育の必要性の認定」を受ける必要があるため、事前に自治体や通園先の園に確認することが大切です。
預かり保育を利用することで保護者が得られる3つのメリット

続いて、預かり保育を利用するメリットを紹介します。
1. 柔軟な時間対応で仕事や用事がしやすい
早朝や夕方、長期休暇中でも利用できるため、仕事のシフトや急な用事にも対応しやすくなります。
2. 子どもの社会性や成長を促せる
預かり時間が増えることで園での友達との交流が増え、新しい遊びや経験を通して社会性が育まれます。
3. 家庭の負担軽減につながる
長時間の子どもの世話や送迎の負担が減るため、保護者の方の負担の軽減に役立ちます。
預かり保育は、子育て家庭を支えるうえで大切な仕組みです。
「子どもを預けてさみしい思いをさせてしまう」と不安な保護者の方もいるでしょう。
しかし、預かり保育を利用することで子どもは新しい環境や友だちとの交流を通し、社会性や自立心を育むことが期待できそうです。
保護者の方も園のサポートを受けながら、子どもの成長を見守り、安心して預けられるでしょう。
預かり保育を利用したい場合の園への確認方法
預かり保育を利用する際には、事前に園へ詳細を確認しておくことが大切です。
園によってサービス内容や利用条件、時間帯、料金などが異なるため、スムーズに利用を始めるためにも次のポイントを確認しましょう。
- 預かり保育の利用可能な時間帯や曜日
- 利用料金の詳細と支払い方法
- 利用対象となる子どもの年齢や認定区分
- 利用手続きの流れや必要書類
- 長期休暇中の対応状況
- 連絡先や問い合わせ方法
不明点があれば園の担当者に直接質問するとよいでしょう。
まとめ
預かり保育は、保護者の方の仕事や急用に合わせて、通常の保育時間外に子どもを預かるサービスです。
子どもは預かり保育を通して、友だちとの交流や遊びを楽しみながら、社会性を育むことができるでしょう。
預かり保育の利用を検討されている方は、事前に園へ詳細を確認し、利用時間や料金、手続きについてしっかり把握したうえで活用してみるとよいかもしれません。
北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園では、通常保育後や長期休み期間中に預かり保育を実施しています。朝は7:30から19:00まで預かり保育を行っており、お盆休みなどの長期休暇中も対応しています。
ホールや室内で自由遊びを楽しみ、異年齢の園児も一緒の空間で過ごせる環境を用意していますので、預かり保育についてのご相談やお問い合わせお待ちしています。
園見学・園開放に参加して、幼稚園を肌で感じてみよう
旭川ふたば幼稚園では月に一度就園前のお子さんを対象にした園開放事業として「ふたばっこらんど」を開催しています。
対象は、幼稚園に入園していないお子さんで、年齢制限はありません。
同じように子育てを頑張るママたちと悩みを共有したり、ちょっとした気づきを交換したりできます。一人で抱えていた気持ちが、誰かと話すことで少し軽くなるかもしれません。
もちろん育児相談も大歓迎です!
「遊びは学び」と考えるふたば幼稚園では、お子さんが屋外でも、室内でも、存分に楽しく過ごせる環境を用意しております。


園開放の参加は当園の入園を強制するものでは一切ございません。
子ども達に楽しみの一つを提供したいと開放しているので、気軽に公園に遊びにいくかのようにご参加いただければ嬉しいです。スタッフ一同、心よりお待ちしております!
LINEで事前に開催日をお知らせしています。予定が合えばご予約くださいね!
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