
子どもと一緒に楽しめる遊びのひとつに「手遊び」があります。歌に合わせて手や身体を動かすことで、リズム感や集中力を養えるだけでなく、親子のスキンシップやコミュニケーションの時間にもつながるでしょう。今回は、北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が、年齢別におすすめの手遊びや定番の遊び、さらに手遊びがもたらす効果について紹介します。
年齢別おすすめの手遊び歌
子どもの成長段階によって、楽しめる手遊びの内容やリズムは大きく変わります。
子どもの年齢や発達に合わせた手遊びを親子で楽しみましょう。
ここからは、年齢ごとにおすすめの手遊びを紹介します。
0〜1歳におすすめの手遊び
0〜1歳の子どもには、動きがシンプルで、親子でたくさんスキンシップを楽しめる手遊びをしてみましょう。
赤ちゃんはまだ言葉を理解する前の段階なので、リズムや声の抑揚、手の動きに安心感や楽しさを感じられると良いですね。
- ちょちちょちあわわ
「ちょちちょちあわわ」と歌いながら、手をこすり合わせたり、口元に手を持っていったりと、赤ちゃんが真似しやすい手遊びです。
声の高さやリズムを少し変え、赤ちゃんの手を軽く添えて一緒に動かしながら、やりとりの幅を広げましょう。
- いないいないばあ
「いないいないばあ」と言いながら両手で顔を隠して、「ばあ!」と顔を出すシンプルな遊びです。
布やタオルを使って、顔を出すタイミングを少し変えると良いでしょう。繰り返すことで笑顔が見られそうです。
- いっぽんばしこちょこちょ
「いっぽんばしこちょこちょ」と歌いながら、赤ちゃんの手や足、身体の一部を軽くくすぐる手遊びです。
くすぐる場所を変えたり、リズムをゆっくりしたりして、やり取りを楽しみましょう。
また、赤ちゃんが泣いているときに取り入れると、気分を変えるきっかけになりそうですね。
2〜3歳おすすめの手遊び
2〜3歳の子どもは、言葉やリズムを少しずつ理解できるようになる時期でしょう。
手や身体の動きも活発になり、遊びの幅も広がるかもしれません。
歌と動きを組み合わせながら楽しむことで、想像力や感性を育む手遊びを取り入れていきましょう。
- とんとんとんとんひげじいさん
「とんとんとんとんひげじいさん」と歌いながら、手をたたいたり顔に触れながら楽しみましょう。
リズムに合わせて手や指を動かすことで、集中力や手先の動きの練習にもなりそうです。
- おべんとうばこのうた
「おべんとうばこのうた」に合わせて、手で箱を作ったり、食べ物の動きを表現したりして、歌の世界を楽しみましょう。
歌詞に合わせて手の動きを変えながら行うことで、想像力や手先の器用さを育てられると良いですね。
- バスにのって
「バスにのってゆられてる〜」のフレーズに合わせて、親子で座って揺らしたり、手を動かしてバスのハンドルを表現したりしてみましょう。
揺らす速さや方向を変えてみると、リズムや身体の動きを楽しみながら行えるでしょう。
4〜5歳おすすめの手遊び
4〜5歳の子どもは、手先の器用さやリズム感がさらに発達しており、少し複雑な動きや歌詞に合わせた表現を楽しめるようになります。
歌と手の動きを組み合わせながら、集中力や表現力を自然に育むことができます。
- くいしんぼうのゴリラ
「くいしんぼうのゴリラ バナナをたべた」と歌いながら、手でバナナを持つ仕草をするなど、手や腕を使って「食べる動き」を表現しましょう。
バナナをパクッと食べる瞬間などは大げさに行うと、興味を持ってもらえそうですね。
- ワニの家族
「ワニのおとうさん ワニのおとうさん おくちをあけて〜」と歌いながら、手でワニの大きな口を作ったり、目をパチッと見開いたり、動きを工夫するとよさそうです。
お父さんワニ、お母さんワニ、お姉ちゃんワニ…と家族が登場するたびに表情を変えると、笑いながら表現力やリズム感を楽しめるでしょう。
- かえるのうた
「かえるのうたが きこえてくるよ〜」と歌いながら、手や指でかえるの仕草を真似てみましょう。
歌を覚えたら、輪唱(子どもが歌い始め、少し遅れて親が同じフレーズを歌う)を取り入れるとよさそうです。
一緒に歌うことで声を重ねる楽しさを感じてもらえると良いですね。
定番の手遊び一覧

続いて、0歳から5歳まで幅広く楽しめる定番の手遊びを紹介します。日常のちょっとしたスキマ時間に取り入れて、子どもとのやり取りを楽しんでみてくださいね。
「いとまき」
「いとまき」は、歌詞に合わせて手をくるくる巻いたり、広げたりして遊ぶ手遊びです。
手を前に出して「ひいてひいて」と糸を引く仕草をし、「とんとんとん」の部分では手をグーにして軽くたたきます。
リズムを少し変えたり、速さを調整したりすることで、手先の器用さを養えるでしょう。
親子で向かい合って交互に動かすと、笑顔のやりとりも増え、遊びながらコミュニケーションの時間として楽しめます。
「むすんでひらいて」
「むすんでひらいて」は、歌詞に合わせて手を握ったり開いたりする定番の手遊びです。
「むすんで」と歌いながら手をギュッと握り、「ひらいて」とパッと開きます。「手をうってむすんで」の部分では手を前に出して軽く手拍子を加えます。
「その手を上に〜」「その手をおへそに〜」と歌い、手の高さを変えて遊びます。
リズムや手の位置を工夫して、身体の一部を触るようにすると、さまざまな名前を覚えることもできます。
親子で向かい合い交互に動かすと、楽しいやりとりの時間にもなりますね。
「グーチョキパーでなにつくろう」
「グーチョキパーでなにつくろう」は、手の形をグー・チョキ・パーに変えながら、いろいろなものや生き物を作って遊ぶ手遊びです。
「グーとチョキでかたつむり、パーとパーでちょうちょ」と歌いながら、手の形で表現してみましょう。
手の形を変えながら声に出すことで、言葉と動作の連動を楽しむこともでき、想像力や表現力を育めるでしょう。
「あたまかたひざポン」
「あたまかたひざポン」は、歌詞に合わせて体の部位を順番にタッチしていく、リズム遊びの定番です。
「あたまかたひざポン」「手は頭〜」などと歌いながら、手で自分の頭や肩、ひざにタッチしてみましょう。
歌詞のリズムや手の動きを変えたり、親子で向かい合って交互に触れ合うと、手先の動きや身体の部位の名前を覚える練習にもなります。
楽しみながらリズム感や集中力、親子のスキンシップも育める手遊びです。
子どもの手遊びの効果

手遊びは、子どもの手先の器用さやリズム感を伸ばすだけでなく、集中力や記憶力の向上にもつながるでしょう。
ここで、手遊び効果について詳しく紹介します。
手遊びが子どもに与える知育効果
手遊びは、手先を動かすだけでなく、脳の発達にも良い影響を与えます。
歌に合わせて手を動かすことで、集中力や記憶力を高めることができるでしょう。
また、数字や色、形などを歌詞に取り入れると、遊びながら自然に学ぶ力が育ちます。
さらに、手の形や動きを工夫することで、空間認識や想像力を広げられるでしょう。
このように、楽しみながら学びの基礎を身につけられるのが、手遊びの魅力のひとつです。
親子のスキンシップとしての役割
手遊びは、親子のコミュニケーションを深める大切な時間にもなります。
向かい合って歌いながら動きをまねることで、自然と笑顔ややりとりが増えるでしょう。
スキンシップを取りながら遊ぶと、安心感や信頼感を育てるきっかけにもなります。
また、リズムに合わせて触れ合うことで、子どもは心地よさを感じやすくなります。
親子で一緒に楽しむ時間を積み重ねることで、絆を強める効果が期待できるでしょう。
まとめ
今回は、年齢別の手遊びの楽しみ方や、手遊びが子どもに与える効果、定番で親しみやすい遊びをご紹介しました。
手遊びは、リズム感や集中力を養ったり、想像力を育んだりするなど、子どもにとってさまざまな効果があります。
特別な道具がなくてもすぐにできる手遊びは、少人数で楽しめるのが魅力です。
歌に合わせて親子で向かい合ったり、一緒に声を合わせたりすることで、コミュニケーションをとることもできるでしょう。
ぜひこの機会に、家庭で手遊びを取り入れてみてくださいね。
旭川ふたば幼稚園
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