子どもと一緒に外で遊ぶとき、道具がないと「どうしよう…」と悩むことはありませんか?道具がなくても工夫次第で楽しく遊べる外遊びはたくさんあります。今回は、北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が人気の道具なしで楽しめるものや、年齢や季節に合わせたおすすめの外遊びのアイデアを紹介します。
【定番編】幼稚園で人気の道具なし外遊び

幼稚園で人気の道具を使わない外遊びは、ルールが簡単でどこでもできるのが魅力です。
ここからは、家庭で楽しめる外遊びを3つ紹介します。
だるまさんがころんだ
「だるまさんがころんだ」はルールが簡単な遊びのひとつです。
一人が鬼になり、壁や木などの方を向いて立ちます。
他の子は鬼の背中に向かって、ゆっくり近づきます。
「だるまさんがころんだ」と言われたら、ぴたっと止まります。鬼が振り返ったときに動いていたら負けです。
鬼にタッチできたら勝ちになります。
止まるタイミングを意識することで、バランス感覚や判断力の練習にもなります。
家庭では「動いたらタッチされるだけ」にルールを変えて、気軽に楽しむと良いでしょう。
掛け声を子どもが好きな動物やキャラクターの名前に変えると、更に楽しめるかもしれません。
集中して止まることでバランス感覚や判断力が育ち、遊びながらルールも自然に覚えられます。
おにごっこ
鬼と逃げる人を決めて楽しむシンプルな遊びです。
鬼は逃げる人に触れたら鬼を交代するだけのルールなので、家庭でも安全にできます。
庭や公園の広さに合わせて走る範囲を決めると安心です。
走ることで体力や瞬発力がつき、親子で笑いながら身体を動かせるでしょう。
あしでじゃんけん
床に座って向かい合い、手の代わりに足でじゃんけんをします。
「グーは足を前に出す」「チョキは足を2本広げる」「パーは横に足を広げる」とルールを教えながら遊びましょう。
じゃんけんの勝ち負けを楽しむだけでなく、足の動かし方を工夫するので、バランス感覚や身体のコントロール力も育ちます。
アレンジとして、「勝ったら1歩前に進む」「負けたら後ろに下がる」というルールを加えると、さらに盛り上がるでしょう。
【年齢別】道具なしで外を楽しむ際のおすすめ遊び

子どもの年齢ごとに、発達に合わせた道具なしで楽しめる遊びを紹介します。
どれも家庭で取り入れやすい遊びなので参考にしてみてくださいね。
年少向け
- 色探しゲーム
庭や公園で、「赤いものを3つ見つけてみよう!」と声をかけながら遊びます。
歩いたり小さく走ったりしながら、色を見分ける力が育ちます。
見つけたものを順番に並べたり、「次は青いものを探してみよう」と声をかけると、色の理解がさらに深まるでしょう。
「どこにあるかな♪」「あれは何色かな?」と伝えながら、親子でコミュニケーションを楽しめると良いですね。
- おいかけっこ
短い距離を親子で追いかけっこをします。
「よーい、ドン!」でスタートして、「あの木まで走ってみるよ!」などと目印を伝えると良いですね。
障害物を置いたり、曲がり角を作ったりすると、判断力や瞬発力が鍛えられるでしょう。
年中向け
- 影ふみゲーム
親子でお互いが影を踏まれないように楽しむゲームです。
「スタート!」と元気よく声をかけ、お互い、踏まないように追いかけっこしましょう。
「影をよく見てね」と声をかけながら遊ぶことで、瞬発力や空間認識の力が自然に育ちます。
アレンジとして、影に触れたらジャンプしたり、軽く動きを加えたりするとさらに楽しい時間になりそうですね。
- まねっこ歩き
片方が動きを決め、もう片方がまねをします。「つま先で歩いてみよう」「大きくジャンプしてみよう」と声をかけながら進めると、身体のコントロールやバランス感覚が育ちます。
動物や魚が泳ぐ様子などさまざまな遊びを楽しんでみましょう。
年長向け
- ストップダッシュ
「よーいドン!」で走り出し、親が「ストップ!」と言ったらその場でピタッと止まります。
止まれなかったら負け、しっかり止まれたら勝ち。単純ですが盛り上がりやすい遊びです。
耳を澄まして、止まるタイミングを考えることで、集中力を養えます。
アレンジとして「ジャンプしてストップ」や「片足でストップ」などを取り入れると、さらに盛り上がりそうです。
- まねっこ忍者ごっこ
親が「忍者みたいに静かに歩いてみよう」「木の影に隠れてみよう」と動きを提案し、子どもがまねをします。
アレンジとして、「ネコ忍者はそっと歩く」「カエル忍者はジャンプ」「トリ忍者は羽ばたく」など、動物の動きを取り入れると身体の動かし方が広がり、笑顔が見られるでしょう。
【季節ごと】道具なしで楽しむ外遊び

外遊びは、季節ごとに自然や環境が変わることで楽しみ方も広がります。
春は花や虫を見つけ、夏は水や日差しを感じ、秋は落ち葉や木の実を使い、冬は寒さを楽しむ遊びがぴったりです。
その時期ならではの工夫を取り入れて、親子で一緒に外遊びを満喫してみましょう。
春
●草ずもう
シロツメクサやオオバコなど、細長い草を1本ずつ持ち、交差させて引っぱり合う遊びです。どちらの草が切れずに残るかで勝敗が決まります。
「どっちが強いかな?」と親子で対戦すると盛り上がるでしょう。
●影さがし
春のやわらかい日差しの中で、地面に映る自分や親の影を見て遊びます。
「手を上げたら影も同じかな?」「ジャンプすると影はどうなる?」と声をかけながら楽しむと良いでしょう。
夏
●水足跡レース
庭や地面に小さく水を撒き、足で踏んで跡を残す遊びです。「どっちが長く跡を残せるかな?」と競争すると盛り上がります。
夏の暑い日に取り入れると、涼しさを感じながら楽しめるでしょう。
●石ころレース
庭や公園の小さな石を使って、どちらが遠くまで転がせるか競争します。
「せーの!」でスタートして、石がどこまで進むか一緒に見てみましょう。
石の転がし方や力の加減で結果が変わるので、手を器用に動かす力や観察力が育ちます。
秋
●落ち葉シャワー
落ち葉を手にいっぱい集めて、上からひらひら落とします。
「どれだけ舞うかな?」と声をかけながら遊ぶと、感触や色の違いを楽しめます。
両手で投げたり、葉を集めて小さな山にしてみたり、工夫次第で遊び方が広がります。
●どんぐりコロコロ
大きな落ち葉に目や口、鼻の部分に穴を開け、顔に見立てます。
「どんな顔にしようかな?」と声をかけながら作ってみましょう。
穴の位置を変えるだけで表情が変わるので、楽しい時間になりそうです。
冬
●雪の足跡アート(雪がある地域向け)
雪や霜の上を歩いて、自分の足跡で簡単な模様や形を作ります。
「ハートにしてみよう」「丸をぐるっと作ろう」と声をかけながら遊ぶと、創造力や身体のバランス感覚が育つでしょう。
雪がなくても、霜や濡れた地面で足跡を観察するだけでも楽しめます。
●おしくらまんじゅう
落ち葉を並べて円を描きます。
その中で親子でお互いに軽く押し合い、外に出たら負けです。
「そっと押してね」「足元に気をつけて」と声をかけながら遊ぶと、安全に楽しめるでしょう。
円の中で身体を押し合うことで寒さも自然に温まり、バランス感覚や力の加減も養えます。
道具なしでできる外遊びの魅力
外の空気や季節を感じながら遊ぶことで、心も身体もリフレッシュできるでしょう。
道具なしでできる外遊びの魅力を紹介します。
なぜ道具なしが良いのか?(手軽さ・安全性)
道具が必要ない遊びは、準備や片付けの手間が少なく、すぐに始められます。
また、特別な道具を使わないため安全性が高く、庭や公園など身近な場所で気軽に遊べるのも魅力のひとつですね。
子どもが自由に動き回れるので、怪我のリスクを抑えながら、遊びの中で判断力や集中力を養えます。
親子でコミュニケーションを取りながら楽しめる点も大きなメリットです。
外遊びが子どもの発達に与える効果
外遊びは、身体を動かすだけでなく、子どもの成長や発達にもさまざまな良い影響を与えます。どのような効果があるのか詳しく紹介します。
- 身体の成長を促す
追いかけっこやジャンプ、バランス遊びで筋力や体幹、柔軟性が育ちます。
- 感覚や認知の発達
自然の色や形、風や地面の感触を感じながら遊ぶことで、観察力や判断力が身につきます。
- 社会性やコミュニケーション力の向上
親と一緒にルールのある遊びを行うことで、協調性や順番を守る力が育ちます。
- 想像力や創造力の向上
かくれんぼやまねっこ遊びなど、自由に工夫して遊ぶことで、発想力や表現力も豊かになります。
身体だけでなく心や感覚、社会性や想像力までバランスよく育てることができるでしょう。
まとめ
今回は、道具なしで楽しめる外遊びを紹介しました。
年齢別や季節別に遊び方の工夫を取り入れることで、親子で手軽に楽しめます。
道具がなくても、身体を動かしたり自然に触れたりすることで、子どもの体力やバランス感覚、観察力や想像力、社会性まで育てることができるでしょう。
家庭や公園など、身近な場所で季節や天候に合わせて遊び、親子で楽しい時間を過ごしてみてくださいね。
旭川ふたば幼稚園
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