かくれんぼ遊びは、世界的に遊ばれている伝承遊びのひとつです。隠れる人(子)と見つける人(鬼)に分かれ、鬼が目をふさいでいる間に子が隠れ、しばらく経ってから鬼が子を探し出すという単純なルールの遊びとなっています。
2人以上の人が揃えば遊べるかくれんぼ遊びは、ルールを理解できるようになる3歳くらいのお子さんから遊べると言われています。今回は北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が、かくれんぼの歴史からかくれんぼ遊びが子どもに与える効果やおすすめの遊び方を紹介します。
遊ぶ前に知っておきたいかくれんぼの歴史と今
実際にかくれんぼ遊びをする前に、かくれんぼの歴史を確認しておきましょう。そもそもかくれんぼの元となる遊びは、日本かくれんぼ協会によると中国から伝来したという説があるようです。かつての中国の宮廷内で行われていた「迷蔵(めいぞう)」と呼ばれる遊戯が、かくれんぼの起源だと言われています。
そんなかくれんぼが日本に伝わったのは、平安時代以前だそう。はじめは山に女性が隠れ、恋人の男性が女性を探しに行くという他愛もない遊びだったようです。なお、現代の子どもの遊びとして知られているかくれんぼが全国に広まったのは意外と遅く、江戸時代の頃だと言われています。
ひと昔前までは子どもの遊びというイメージがあったかくれんぼですが、最近は大人も全力で楽しむ遊びとして「大人のかくれんぼ」を行っている人も多いようです。実際に日本かくれんぼ協会では月に数回かくれんぼのイベントを開催しているようですが、その参加者の4割が大人なのだとか。このようなことから、かくれんぼが大人になっても楽しめる遊びであることがわかります。
かくれんぼ遊びが子どもに与える効果とは
一見単純に思えるかくれんぼ遊びですが、実は子どもがかくれんぼ遊びをすることでさまざまな効果を与えてくれます。ここでは、具体的にどんな効果を期待できるのかを確認しておきましょう。
忍耐力を育む
かくれんぼ遊びをすることで鬼になった人は最後の一人まで探し出すという忍耐力、隠れる人は息をひそめて隠れ続ける忍耐力を育めるようになります。
また、実際に遊んでみて、見つかってしまったときや探し出せなかったときの悔しさを体験することで、今度はもっと頑張ろうと考える力を身につけられるでしょう。
遊び心を養う
鬼になった人はあちこち探りながら見つけ出すことを楽しみ、隠れる人は鬼の様子をうかがいながら身をひそめることを楽しみます。
鬼になった人も隠れる人もそれぞれ違ったスリルを体験できるため、少人数から多人数で遊んだり、屋内から屋外に場所を変えて遊んだりするなど、子どもたちで工夫して遊ぶようになるでしょう。
空間認識能力を高める
かくれんぼ遊びには、自分がいる場所をしっかりと認識させる効果があります。かくれんぼ遊びをすることによって、どこに何があるのか、この位置に何があるかなどの位置関係を考える習慣が身につくと言われています。
そうすることで、自然と自分を中心として周りを見渡すという行動が積み重なっていくため、空間認識能力を高めてくれる効果を期待できるようです。
遊び方は自由!ちょっと変わったかくれんぼ遊びを紹介
一般的に知られているかくれんぼ遊びは、あまりルールが変わらないので何度か遊んでいるうちにお子さんに飽きられてしまうかもしれません。そんなときは、ちょっと変わったかくれんぼ遊びに挑戦してみるとよいでしょう。
逆かくれんぼ
普通のかくれんぼ遊びは、鬼になった人が隠れている人を探しますが、これは反対に鬼を探す遊びです。そのため、鬼になった人は30秒数えている間にどこかに隠れ、他の人は時間が経過したあとに鬼を探し始めます。
その際に鬼になった人を発見したら、その人は一緒に鬼と隠れたままでいてください。他の発見者も同様に隠れ、未発見の人が一人になった時点で終了です。そして、その人が次に鬼となって隠れてください。二人では成立しないので、三人以上で遊ぶことをおすすめします。
宝探しかくれんぼ
宝探しかくれんぼは、人が隠れるのではなく、ぬいぐるみやおもちゃを隠して探し出すという遊びです。事前に親がどこかに物を隠しておき、お子さん本人に隠した物を探してもらいましょう。
家の中でしか遊べないときや、二人でしか遊べないときのかくれんぼ遊びとして取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
今回はかくれんぼ遊びの歴史や、かくれんぼ遊びが子どもに与える効果、ちょっと変わったかくれんぼ遊びをご紹介しました。かくれんぼ遊びをすることで忍耐力を育んだり、遊び心を養ったりするなど、子どもにとってさまざまな効果を与えます。
ある程度人数がいないとできないかくれんぼもありますが、ちょっとした工夫をすることで少ない人数でもかくれんぼ遊びをすることができますよ。家族でかくれんぼ遊びをすることで親子のコミュニケーションを深めることができるので、この機会にぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。
最後に、旭川ふたば幼稚園は子どもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育を実践しています。そんなふたば幼稚園の最大の特徴は、子どもが思いっきり遊べる環境を用意していることです。
特に園庭は、子どもたちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計しています。「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいておりますので、興味がある方はぜひ見学や園開放をご利用ください。
幼稚園見学のご予約はこちら 園遊び体験「園開放」も実施中旭川ふたば幼稚園
最新記事 by 旭川ふたば幼稚園 (全て見る)
- 子どもの遊び環境のプロ・井上先生が語る、子どもの主体性を育む大人の関わり方【お仕事インタビュー】 - 2024年8月15日
- 旭川市の子連れ水遊びスポット7選!暑くてもおもいきり遊びせたい方へ - 2024年8月1日
- 2歳の子どもがご飯を食べないときの理由と対処法を解説 - 2024年6月12日
- 2歳前後の子どもに表れ始めるイヤイヤ期とは?家庭での関わり方を紹介 - 2024年6月1日
- 幼児限定!家庭で2人の子どもと一緒に遊べる【3人遊び】を紹介します - 2024年5月15日