自宅で手軽に遊べるお絵描き遊び。紙とクレヨンを用意すれば、いつでも遊べることから、なにかと重宝する遊びのひとつですよね。そんなお絵描き遊びですが、年齢に合わせた遊び方があるのをご存知でしょうか。
今回は北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が、お絵描き遊びが子どもに与える効果を解説しつつ、年齢別に遊び方のアイディア・関わり方などもご紹介します。
お絵描き遊びが子どもに与える効果
普段何気なく遊んでいるお絵描き遊びには、お子さんにとってさまざまな効果を与えます。
ここでは、お絵描き遊びが子どもにどんな効果を与えるのか確認しておきましょう。
表現力を養う
未就学児のお子さんは、まだまだ語彙力が少ない時期でもあります。そのため、自分が感じたこと・思ったことを言葉でうまく表現することができません。しかし、お絵描きをすることで、自分の考えていることを表現できるようになるため、自然と表現力を養うことにつながります。
心が落ち着き、気持ちが安定する
前述したとおり、お絵描きは自分の考えを表現することができます。楽しかったことや悲しかったことなど、自分の感情を絵で表現することによって、心が落ち着いてくるようになり、結果的に気持ちが安定する効果が見込めるようになるのです。
指先が器用に使えるようになる
絵を描くときは、指先に力を入れて描くことになりますよね。この行動をすることで、手先の感覚が養われ、器用に動かせるようになるのだとか。さらに、指先の神経は脳神経とつながっています。そのため、指をたくさん動かすことで脳の発達にもよい影響を与えてくれる効果が見込めるようです。
0〜1歳のお絵描き遊びのアイディア・関わり方
ここでは、0〜1歳のお子さんにおすすめのお絵描き遊びのアイディアをご紹介します。親としてサポートすることは、紙とクレヨンをどうやって使うのかを見せてあげること。
この年齢のお子さんは、テーマを決めてお絵描きをするというよりは、ただただ思うがままに描いてもらうことが大切です。
まずはクレヨンの使い方を教えてあげる
0〜1歳のお子さんは、まだクレヨンの使い方を理解できないことがほとんどです。そのため、口に入れたりするなど、間違った使い方をしてしまう可能性があります。
クレヨンが紙の上に描けるアイテムであることを教えてあげるためにも、お子さんが握ったクレヨンに手を添えて、一緒にお絵描きをするとよいでしょう。
好きなように描いてもらう
お子さんにクレヨンを渡し、紙の上に好きなように描いてもらいます。はみ出して、テーブルや床が汚れてしまわないように、大きめの紙を用意するか紙の下に新聞を敷くかなどの対策を講じるようにしましょう。
2〜3歳のお絵描き遊びアイディア・関わり方
ここでは、2〜3歳のお子さんにおすすめのお絵描き遊びのアイディアをご紹介します。親としてサポートするとしたら、「なんの絵を描いているの?」と質問をしてみるのがいいかもしれません。
この年齢のお子さんは、ある程度自分の頭の中にあるイメージを表現することができるからです。0〜1歳の頃と違って、丸や曲線などさまざまな描き方ができるようになるでしょう。
丸や三角などの形、直線や曲線などの線の描き方を教えてあげる
丸や三角、四角などの形、直線や曲線などの線の描き方を教えてあげるといいでしょう。お手本として、先に親が描いたものを見せてあげるのがポイント。お子さんは見本を参考に、真似して描いてみようと挑戦してくれるかもしれませんよ。
好きなキャラクターや動物を描いてもらう
これくらいの年齢になると、テレビや絵本からの情報から好きなキャラクターや動物が出てくる頃です。自分の身近にあるものに興味を持ち、それを絵に描いて表現するようになるので、お子さんが特に興味を持っているものを描いてもらうとお絵描きを楽しんでもらえる可能性がありますよ。
特定のテーマを与えて描いてもらう
お子さんに「〇〇を描いて」と特定のテーマを与えて、絵を描いてもらうのもいいでしょう。たとえば、「食べ物の絵を描いて」など、身近なものやことをテーマにしてお絵描きをしてもらうことで、お子さん自身の経験から導き出した食べ物を描いてくれるようになります。
4〜5歳のお絵描き遊びアイディア・関わり方
ここでは、4〜5歳のお子さんにおすすめのお絵描き遊びのアイディアをご紹介します。親としてサポートすることは、お子さん自身が自由に絵で表現できるような体制を整えてあげること。たとえば、クレヨンの色のバリエーションを増やしてあげるのもいいでしょう。
この年齢のお子さんが描く絵は、感性が育まれてきたこともあり、自分の描きたいように絵を描けるようになってくるはずです。大人から見ても、何を描いているのか推察しやすくなりますよ。
人物画に挑戦してもらう
大人が見ても子どもが描いている絵がわかるようになる頃なので、大きな頭から直接手足が生えている「頭足人」などの人物画に挑戦してもらうといいでしょう。家族や兄弟、お友達など身近にいる人を描いてもらうと、観察能力を養うことにもつながります。
ものの位置関係がわかる絵を描いてもらう
さまざまなものに興味を持ってくる年齢なので、お子さんの好きなものや風景などを自由に描いてもらうといいでしょう。空や海などの空間を表す基底線なども描けるようになるため、お子さんによっては絵でものの位置関係を表せることもあるようです。たくさんの色のクレヨンを使って、色の塗り分けなどもできるようになるでしょう。
まとめ
今回は、子どもの成長に合わせたお絵描き遊びを年齢別にご紹介しました。0~1歳などの小さいうちはなにかテーマが決まった絵を描くというより、クレヨンを持って単純な線や点を描くというイメージです。
しかし、2~3歳、4~5歳など年齢を重ねていくうちに、個人差はあるものの、次第に自分の想像力や表現力を発揮していけるようになります。年齢に合わせたお絵描きをして、お子さんの成長を温かく見守ってあげてくださいね。
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