シール遊びとは、その名のとおり、シールを貼って遊ぶ遊びのことです。指先を使ってシールを台紙から剥がし、別の紙に貼り付ける動作が必要なので、手指の感覚を育むなどの効果が見込めるといいます。
今回は、北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が、シール遊びが与える子どもへの効果を解説しつつ、年齢別に自宅でできるシール遊びのアイディア・関わり方などもご紹介します。自宅でお子さんと一緒にシール遊びをしようと考えている方は、参考にしてくださいね。
シール遊びが子どもに与える効果
シールを貼ったり、剥がしたり、手指を細かく動かすシール遊び。ここでは、シール遊びが子どもにどのような効果を与えるのかを確認しておきましょう。
目と手の協応を養う
シールを貼ったり、剥がしたりするなどの同じ動作を何度も繰り返すことで、お子さんの目と手の協応を養う効果が期待できます。目で見た情報を指先を使って動かしていくことで、指先が細かいところまで思い通りに動かせるようになっていくでしょう。
達成感を味わいながら、自己肯定感も生まれる
シールを全部貼ることができたり、枠にぴったりとシールを貼れたりすると、お子さんはできたという達成感が得られるといいます。この達成感が自分にできるという自信にもつながるほか、成功体験を重ねることで次第に自己肯定感も生まれていくでしょう。
集中力が身につく
大人にとっては簡単なシール貼りですが、小さなお子さんにとってシール貼りは実は大変な作業なのです。シールを剥がし、決められたところに貼るのには意外と集中力が必要なんだとか。シールを剥がして貼るという同じ作業を繰り返し行うことで、お子さんに集中力が身につくようになるといいます。
0〜1歳のシール遊びのアイディア・関わり方
ここでは、0〜1歳のお子さんにおすすめのシール遊びのアイディアをご紹介します。この年齢のお子さんとシール遊びをする場合、親としてはお子さんがシールを誤飲しないように注意しながらお子さんと関わることが大切です。
ここで使うシールは、どんなものを使ってもOK。たくさん使うことを考えたら、枚数とシールの数が多い丸シールがおすすめです。100円ショップなどでも売っているので簡単に手に入りますよ。
紙の上に自由にシールを貼る
画用紙を用意し、その上にお子さんの思うがままに好きなようにシールを貼ってもらうという遊び方です。シールを貼ることはうまくできても、剥がすことが難しいと感じるお子さんがいるかもしれません。万が一大変そうにしている場合は、大人がシールを剥がして、お子さんに渡してあげるといいでしょう。
枠の中にシールを貼る
画用紙を用意し、大人が大きめの枠をサインペンなどで事前に書いておきます。その枠の中にシールを貼ってもらう遊び方です。枠の形は丸でも、四角でも、ハートでもなんでもかまいません。たとえば、春はお花の形だったり、冬は雪だるまの形だったり、季節に合わせた枠にしてもいいでしょう。
シールと同じ大きさの枠の中にシールを貼る
画用紙を用意し、事前に大人がシールと同じ大きさの枠をたくさん書いておきます。お子さんには、その枠の中にシールがピッタリと収まるように貼ってもらうという遊び方です。ただ貼るのは簡単ですが、枠の中に収めなければいけないという決まりがあるので、きっとお子さんも集中して挑戦してくれるでしょう。
2〜3歳のシール遊びのアイディア・関わり方
ここでは、2〜3歳のお子さんにおすすめのシール遊びのアイディアをご紹介します。この年齢のお子さんとシール遊びをする場合、はさみなどの刃物を使うときにケガをしないように気をつけながら関わることが大切です。
ここで使うシールも、丸シールでいいでしょう。3歳ぐらいの年齢になると、基本的な色の名称を理解できるようになるといわれているので、丸シールの色のバリエーションを増やしてあげるのがおすすめです。
紙皿の魚にシールを貼って模様をつける
丸い紙皿を1枚用意し、はさみで紙皿の一部をカットしてください。カットした部分は紙皿の切っていない側にのりかテープでくっつけ、魚の尾びれのように見立てます。紙皿で作った魚に好きな色の丸シールを貼り、模様をつけ、目の部分をペンで描けばオリジナルの模様をした魚の完成です。
自分の描いた絵にシールを貼る
画用紙を用意し、お子さんに好きな絵を描いてもらいます。通常であればクレヨンや色鉛筆などで色を塗っていくかもしれませんが、今回はシールを使って絵に色をつけていきます。ただシールを貼るだけではなく、絵を組み合わせてお子さんにオリジナルの作品を作ってもらうといいでしょう。
4〜5歳のシール遊びのアイディア・関わり方
ここでは、4〜5歳のお子さんにおすすめのシール遊びのアイディアをご紹介します。この年齢のお子さんとシール遊びをする場合、親としてはお子さんの興味のあるジャンルのシールを用意してあげるといいでしょう。
最近は100円ショップなどでも食べ物や乗り物、動物などいろんな種類のシールが販売されているので、お子さんと一緒にシールを買いに行くのもおすすめですよ。
食べ物シールを使ってごっこ遊び
食べ物のシールを使ってごっこ遊びをするという遊び方です。はがきくらいのサイズに切った紙を用意し、食べ物のジャンル別に分けて貼ります。すると、そのままお店屋さんごっこをして遊ぶことができますよ。食べ物のシールを貼るのは普通の紙でもかまいませんが、何度か貼ったり、剥がしたりしたい場合は市販で売られているシール台紙を利用するのがおすすめです。
壁や家具にシールを貼る
家の中の壁や家具に、お子さんに好きなシールを貼ってもらうという遊び方です。普段は貼ってはいけないようなところにシールを貼ることで、お子さんのテンションは上がるのではないでしょうか。ただし、いくら壁や家具にシールを貼っていいからといっても、貼ってもいい場所は事前に決めておくことが大切です。また、剥がしやすいシールを使うようにしましょう。
まとめ
今回は、お子さんと一緒に楽しめるシール遊びのアイディアを年齢別に全部で7つご紹介しました。最近はシール遊び専用にシールブックなどが販売されていますが、100円ショップなどで手軽に手に入れられるシールでも十分お子さんの遊び道具に早変わりします。
画用紙とシールがあれば簡単に遊べるので、今回ご紹介したアイディアを参考にお子さんと一緒に楽しい時間を過ごしてくださいね。シール以外にも、マスキングテープなどを用意すればもっと遊びのバリエーションが広がる可能性がありますので試してみてはいかがでしょうか。
北海道旭川市にある「ふたば幼稚園」は、お子さんの成長を促す遊びに力を入れている幼稚園です。『遊びを中心とした保育』『子どもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育』について情報を発信しています。さらに詳しく話を聞いてみたいという方は、お気軽にご連絡ください。
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