変化のスピードが速い現代社会で、人々の価値観も常に多様化している状況です。そんな時代の変化を前向きに受け止めつつ、人生をより豊かにしていくためには、どうすべきか主体的に考え出すことができる力のことを「生きる力」といいます。
これからの社会を生き抜くためには、表現力や考える力、コミュニケーション能力などのもととなる生きる力をバランスよく育むことが必要です。
今回は北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が、子どもの生きる力を解説しつつ、生きる力を育むためにできることや遊びをご紹介します。
子どもの生きる力とは
子どもの生きる力とは、文部科学省が学習指導要領を改訂する際に掲げた理念です。
一人の人間としての資質や能力を指す力であり、「知」「徳」「体」のバランスのとれた力の総称を生きる力と表現しています。この3つの文字には、以下のような意味が込められています。
「知」・・・確かな学力の育成
「徳」・・・豊かな人間性の育成
「体」・・・健康・体力
現代社会は、知識基盤社会でもあります。そのため、これからの未来で、新しい知識や情報、技術などが必要となってくるということです。
さらにこの社会では、状況がどんどん変化していきます。社会はどんどん複雑化していくため、自ら課題を見出して解決する力が生きる上で必要不可欠となっていくのです。このように変化する社会に対応していくためにも、生きる力は大事な能力となります。
子どもの生きる力を育むために家庭でできること
子どもの生きる力を育むために家庭でできることとしては、たとえばお子さんが好きなことはとことん挑戦させてあげるなどがあります。お子さんが満足するまで挑戦させることで、自分で考えるようになり、問題解決能力を育むことが期待できますよ。
また、何事も経験させることも大切です。友達の家にお届け物を頼むときなどにどういった交通手段で、どういった道順で行くかなどを決めさせることも、お子さんの判断力を育むいい機会になります。
このように、子どもの生きる力を育むために家庭でできることは意外とたくさんあります。お子さんのやる気や自信をどんどんと引き出して、見守ってあげましょう。
家庭以外で生きる力を養うために大切なこと
家庭以外でお子さんの生きる力を養いたいと考えるのであれば、住んでいる地域の行事やイベントなどに参加するのもおすすめ。
このような場所は、年齢や出身地が違うなどさまざまな人が集まりやすいからです。自分の知らない世界を目の当たりにし、いろんな人と関わるなかで、子どもたちの生きる力が自然と育っていき、視野を広げることができますよ。
子どもの生きる力を育むためにも、家庭や学校以外の地域の力も借りて、子供の成長を見守っていくことが大切です。
生きる力を育む遊びを紹介
実は生きる力は、お子さんが日常的に楽しむ遊びからも育むことができます。ここでは、生きる力を育む遊びを紹介します。どのような遊びがあるのか確認しておきましょう。
ごっこ遊び
自分ではない違う人になりきって遊ぶ「ごっこ遊び」は、お子さんにとって定番の遊び方のひとつです。誰かになりきるということは実際の場面をイメージしながら再現をして遊ぶことになるため、自然と子どもの想像力が育まれていきます。
また、ごっこ遊びは一人ではなく、兄弟や友達と一緒に遊ぶことの多い遊びです。役割分担をして遊ぶため、コミュニケーションを取る機会が増え、会話を通してコミュニケーション能力が育まれていくことが期待できます。
自然遊び
生き物や植物など、自然環境に触れる遊びである「自然遊び」。たとえば、公園や園庭などの自然の中で見つけた葉っぱでどのような遊びができるかを考えるだけでも、お子さんの発想力や想像力を育むことができます。
また、土の中にいるミミズや水の中にいるアメンボなど、自然に住む生き物に触れることで生命の大切さを学べるのが特徴。自然遊びを通して生命の大切さを知り、自分よりもはるかに小さい生き物を思いやる心を育むことができるでしょう。
リズム遊び
音楽を聞きながら、音楽に合わせて歌を歌ったり、体を動かしたりする「リズム遊び」。この遊びは、まずは音楽を聞き取る力が必要となるので、しっかり音楽を聞こうとする動作をすることからお子さんの集中力を育んでくれるでしょう。
さらに音楽に合わせて動くという行動は、家族や友達と一緒にコミュニケーションを取りながら行うことが多いです。周りに合わせて行動することで、次第に協調性も育まれていくでしょう。
まとめ
今回は、子どもの生きる力について解説しました。生きる力は、これからの未来を生きる今のお子さんたちにとって大事な能力です。そのためにも、親としては子どもの持っている力を最大限に引き出し、それらを伸ばしてあげるサポートが必要となるでしょう。
子どもの生きる力を育むために家庭でできることは、いろんなことに挑戦させたり、経験させたりすることです。家庭や学校だけでなく、地域社会との関わりも重要になってくるでしょう。
お子さんに小さいうちからさまざまな経験をさせてあげて、私たち大人がお子さんの生きる力を育むサポートをしてあげましょう。
旭川ふたば幼稚園は、子どもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育を実践しています。そんなふたば幼稚園の最大の特徴は、子どもが思いっきり遊べる環境を用意していることです。
園庭は、子どもたちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計しています。「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいておりますので、興味がある方はぜひ見学や園開放をご利用ください。
幼稚園見学のご予約はこちら 園遊び体験「園開放」も実施中旭川ふたば幼稚園
最新記事 by 旭川ふたば幼稚園 (全て見る)
- 子どもの遊び環境のプロ・井上先生が語る、子どもの主体性を育む大人の関わり方【お仕事インタビュー】 - 2024年8月15日
- 旭川市の子連れ水遊びスポット7選!暑くてもおもいきり遊びせたい方へ - 2024年8月1日
- 2歳の子どもがご飯を食べないときの理由と対処法を解説 - 2024年6月12日
- 2歳前後の子どもに表れ始めるイヤイヤ期とは?家庭での関わり方を紹介 - 2024年6月1日
- 幼児限定!家庭で2人の子どもと一緒に遊べる【3人遊び】を紹介します - 2024年5月15日