「ごっこ遊び」とは、おままごとや〇〇屋さんなど、何かになりきって遊ぶ再現遊びの1つです。
様々なものになりきって遊ぶ遊びなので、「想像力」や「社会性」などの能力を身につけるのにもってこいの遊びです!
この記事では、『遊び=幼児期の学び』として『遊び』に力を入れ運営をしている、北海道旭川市にあるふたば幼稚園の遊びのプロでもある教諭が、1〜5歳のお子様が年齢別に取り組める遊びを紹介しています。
「どんな遊びを取り入れたら良いのか分からない…」「新しい遊びを取り入れたい!」とお考えになられている方はぜひご覧下さい。
ごっこ遊びで育まれる能力と効果
「ごっこ遊び」とは、おままごとや〇〇屋さんなど、人や動物、物になりきって遊ぶ再現遊びの1つです。
様々なものになりきって遊ぶ遊びなので、「想像力」や「社会性」などの能力を身につけるのにもってこいの遊びです!
ごっこ遊びの効果としては、
- 思考力
- 想像力
- 記憶力
- 創造性
- 協調性
- 社会性
- コミュニケーション能力
- 心理的な発達
これらの能力を養うのにぴったりであり、お子様の成長に欠かせない遊びと言えるでしょう。
次に、年齢別に取り組める遊びを紹介していきます。
1歳:大人の真似から始める「見立て遊び」
1歳児では、ごっこ遊びの基礎となる「見立て遊び」を行いましょう。
見立て遊びとは「模倣遊び」とも言われており、お子様が大人の行動を真似する様な遊びで、例えば「もしもしー?」と電話をする真似をしたりする遊びです。
この時期には、大人との身振りや手振りを真似していくことでその後の想像力に繋がります。遊びを通して、少しずつ周りの人との関わり方や簡単な言葉を覚えていきましょう。
見立て遊びの例をご紹介します。
四角いおもちゃを利用した「もしもしごっこ」
用意するもの | 四角いおもちゃ |
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遊び方 | 四角いおもちゃを電話に見立てて遊ぶ |
ポイント | お子様が「もしもしー?」と話したら、大人の方もそれに応えてあげましょう。 簡単な言葉を覚える練習にもなります。 |
三角や丸い形のおもちゃを利用した「おにぎりパクパクごっこ」
用意するもの | 三角や丸い形のおもちゃ |
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遊び方 | 三角や丸い形のおもちゃをおにぎりに見立てて遊ぶ |
ポイント | おもちゃを別の食べ物に見立てて遊んでみましょう。 お子様が興味を示した食べ物に見立てると盛り上がるかもしれません。 |
2歳:シンプルなごっこ遊びを取り入れる「おままごと」
2歳頃は、だんだんとごっこ遊びができる様になっていく時期です。おもちゃを身の回りの道具に見立てて遊ぶこともできる様になっていきます。
大人の方はお子様のイメージを汲み取り相手役となってあげたり、体験したことのあることの中から助言して、イメージを膨らませやすくする様にサポートしましょう。
おままごとの遊び方の例を紹介します。
砂場で行うおままごと
用意するもの | 砂場遊び道具など |
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遊び方 | 砂を料理と見立てて、作る工程を真似する。食べるふりをする |
ポイント | 砂場遊び道具を使用することで、お子様も大人の方の真似をよりしやすくなるでしょう。砂や小石の誤飲に注意しましょう。 |
人形を使ったお世話ごっこ
用意するもの | 人形やぬいぐるみ |
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遊び方 | 人形やぬいぐるみを子供に見立てて、お世話の真似をする |
ポイント | ミルクをあげたり、あやす動作を取り入れることで、お子様の愛着や想像力を育んでいきましょう。 |
3〜4歳:想像力と世界観を広げる「キャラクターごっこ」
3〜4歳では、絵本やアニメなどの想像の世界で見聞きしたことを現実に重ね合わせることが出来る様になっていく時期です。
この頃はまだ子供同士で配役を決めたり、物語を決めたりすることが難しいので、大人の方がサポートをしてあげましょう。また、お子様が想像する世界観に合わせて相手役や悪役になり、一緒に楽しみましょう。
キャラクターごっこの例をご紹介します。
勇者ごっこ
用意するもの | マントに見立てる布、剣に見立てる新聞紙などの紙など |
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遊び方 | 勇者と敵役又は仲間役を決めて遊ぶ |
ポイント | 道具を使って行うと、お子様がよりイメージを膨らませやすくなるでしょう。 役を交代して行ってみるのも新しい刺激となります。 |
お姫様ごっこ
用意するもの | ドレスと見立てる布、ティアラに見立てた紙など |
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遊び方 | お子様をお姫様、大人の方を執事と見立てて遊ぶ |
ポイント | 道具を使って行うと、お子様がよりイメージを膨らませやすくなるでしょう。 大人の方が設定を考えてサポートしてあげるのもおすすめです。 |
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5歳:協調性や社会性を育む「オリジナルのごっこ遊び」
5歳頃は、子供達で配役や物語を設定してごっこ遊びを展開していくことができる時期です。さらには、子供達の間でルールやシチュエーション、配役を設定した上で必要な道具を作ろうとする様子も見られるでしょう。
また、お子様同士は円滑なコミュニケーションを取る練習をしている段階ですので、配役決めで喧嘩や口論になってしまった際には、大人の方が仲介しサポートしてあげましょう。
家族ごっこ
用意するもの | 人形、おままごとセットなど |
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遊び方 | お子様に配役の家族構成を決めてもらい行う |
ポイント | 想像力を養うために、設定や配役はお子様に決めてもらいましょう。 ごっこ遊びに必要な道具を自分達で作ってみるのもおすすめです。 |
お店屋さんごっこ
用意するもの | おままごとセット、紙、ペンなど |
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遊び方 | お子様にお店の人かお客さんか配役を決めてもらい行う |
ポイント | 想像力を養うために、設定や配役はお子様に決めてもらいましょう。 ごっこ遊びに必要な道具を紙とペンで描いて作成してみるのもおすすめです。 |
まとめ
今回は、年齢ごとに取り組めるごっこ遊びと効果を紹介しました。
ごっこ遊びは、お子様の「想像力」や「社会性」などの能力を育てていくのに最適な遊びです。工夫をすれば道具を使わずともできます。
成長段階に合わせた遊びをぜひ取り入れてみて下さいね。
北海道旭川市にある「ふたば幼稚園」は、お子様の成長を促す遊びに力を入れている幼稚園です。
ふたば幼稚園は1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の最大の特徴は、子供が思いっきり遊べる環境があることです。
こちらは校庭の写真です。
子供たちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計されました。子供たちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子供が遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」
ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいております。
幼稚園の「園庭」とはー基本から整備秘話まで実体験を通して紹介
また、親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。
入園相談の方はこちらからお問い合わせください。
お問い合わせ旭川ふたば幼稚園
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