自然遊びとは、身近にある自然に触れて、その変化を感じ取り、さまざまなことを学ぶ遊びのことをいいます。自然遊びといっても、草花や水、土(泥)などあらゆる遊び方があるのが特徴です。
今回は北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が、親子で自然を楽しめる自然遊びをご紹介します。これを読めば、お子さんとの遊びの幅もきっと広がるでしょう。
草花を使った自然遊び
日常生活でも最も身近で触れ合える草花。ここでは、公園に行ったときなどに簡単に遊べる草花を使った自然遊びをご紹介します。
1.息を吹いて音を鳴らす「たんぽぽ笛」
たんぽぽの茎を使った草花遊びです。使うのはたんぽぽの茎だけなので、3歳くらいのお子さんから楽しめます。
- 茎が太いたんぽぽを見つける
- できるだけ茎が長めのたんぽぽを選んで摘む
- 花弁の部分を取る
- 茎の先を潰し、息を吹く
たんぽぽを摘んで少し切るだけで、簡単にたんぽぽ笛を作ることが可能です。息を吹くと、茎からラッパのような音が鳴ります。さらに茎の長さを変えれば音が変わるので、親子で違う長さの笛にして遊んでみるのもおすすめ。
2.葉の枚数が違う葉っぱを探す「四つ葉のクローバー探し」
四つ葉のクローバー探しは、その名のとおり、四つの葉っぱがついたクローバー(シロツメクサ)を探す遊び方です。探すだけというシンプルな遊び方なので、2歳のお子さんでも十分楽しめます。
- シロツメクサが咲いている場所を探す
- 四つの葉っぱがついたクローバーを見つける
遊び方はとてもシンプルですが、大半は三つ葉なので見つけるのに意外と苦労するかもしれません。それでも根気よく探せば見つかるはずなので、お子さんの集中力を身につけるのにおすすめです。親子でどっちが先に見つけられるか競ってみるのもいいですね。
3.回すだけでパチパチと音がする「ナズナの音遊び」
ぺんぺん草という名で親しまれているナズナを使った遊び方です。草花を使った遊び方の中でも比較的簡単なので、2歳くらいのお子さんでも十分楽しめますよ。
- 茎についているハートの形をしたナズナの実を下に向けて軽く引っ張る
- 引っ張り終わったナズナを左右にくるくる回す
ただ回しているだけなのにパチパチとした音がするナズナのことを、不思議に思うお子さんもいるかもしれません。このようなちょっとした疑問からでも考えることを育むことにつながるので、お子さんの耳元で優しく音を鳴らしてあげてみてはいかがでしょうか。
水を使った自然遊び
水を使った自然遊びにも、さまざまな遊び方があります。ここでは、水を使った自然遊びをご紹介します。
1.水に触れて生き物も観察できる「川遊び」
川遊びは、水に浸かりながら、川にいる魚や虫などを観察する遊び方です。しっかり歩けるようになっているなら1歳くらいからでも十分遊べますが、小さいお子さんを連れて行く場合は川の流れが緩やかで水深が浅いところを選びましょう。
- 川に入る
- 川の中にいる魚や虫を探す
- バケツの中に水を入れて魚や虫を観察する
普段の生活ではなかなか見られない、水の中にいる生き物を捕まえて観察することができます。水の冷たさを肌で感じられるほか、水が流れる音を聞いて心地よさを感じられたりするのでおすすめの水遊びです。ただし、危険なことも多いので遊ぶときは十分注意するようにしましょう。
2.家の前のコンクリートに「水でお絵描き」
家の前などのコンクリートの地面を使って、水で大きな絵を描く遊び方です。絵を描くための道具は、使わなくなった歯ブラシやスポンジなどなんでもOK。家にあるものを使って自由にお絵描きしましょう。
- バケツなどに水を入れておく
- 歯ブラシやスポンジなどをバケツの中の水につける
- 水をつけた歯ブラシなどで地面に思いっきり絵を描く
絵を描く遊びなので、早ければ1歳頃のお子さんから遊ぶことができるでしょう。水で描いているので、太陽の光を浴びれば時間の経過とともに絵は自然と消えていくので、コンクリートを洗う必要もなく、片付けも便利です。
3.植物やお花を使って色を抽出「色水遊び」
色水遊びは、植物やお花を使って水に色をつける遊び方です。2歳くらいのお子さんからできる遊びですが、誤飲しないようにしっかりと見守りましょう。
- 道端や公園などで摘んだ植物や花を排水溝ネットなどに入れる
- ネットに入れた植物や花を水の中でも揉む
- 水に色が染み出したら植物や花を取り出す
色水遊びをすることで、お子さんの色彩感覚を身につけられます。使う植物や花によって、いろんな色の水が作れるので観察しながら楽しめます。
土(泥)を使った自然遊び
土を使った自然遊びは1歳半くらいのお子さんでも遊べますが、土を口に入れてしまうことが心配な場合はある程度言葉を理解してくれる2歳を過ぎてから遊ぶのがおすすめです。ここでは、土(泥)を使った自然遊びをご紹介します。
1.積み上げて固める「泥のお山作り」
泥でお山を作る遊び方です。土だけでは固まりきらないので、少しずつ水を足して泥にしていくとある程度固まりやすくなります。お子さんの力だけでは固まりにくいので、大人がサポートしてあげるといいでしょう。
- 土を1か所に積み上げ、高くしていく
- 山になった土を手でぎゅっと押さえて、固める
山が出来上がったら、手やスコップを使ってトンネルを掘ってみるのもおすすめです。ただし、あまりに勢いよく掘ってしまうと山が崩れてしまう可能性もあるので、慎重に掘るようにしましょう。
2.泥をきれいに丸める「泥団子作り」
土に水を混ぜて作った泥を丸めて団子を作る遊び方です。最近は、ホームセンターなどで簡単に作れるキットも販売されています。
- 土に水を加えて泥を作る
- 乾いた土をかけ、手の平全体でこすりながら形を整える
- ある程度丸くなったら完成
泥団子は磨けば磨くほどピカピカに仕上がります。どれだけきれいな形に整えられるか、親子で競ってみるのもいいでしょう。作り終わったあとは、そのままおままごとで使う道具として利用できるので遊びの幅も広がりますよ。
まとめ
今回は、お子さんと簡単に遊べる草花や水、土(泥)を使った自然遊びを7個ご紹介しました。川遊びや土遊びをする場合は川や砂場があるところに行く必要がありますが、比較的どれも簡単に遊べるものばかりなので、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
北海道旭川市にある「ふたば幼稚園」は、お子さんの成長を促す遊びに力を入れている幼稚園です。『遊びを中心とした保育』『子どもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育』について情報を発信しています。さらに詳しく話を聞いてみたいという方は、お気軽にご連絡ください。
また、ふたば幼稚園では、随時幼稚園見学を受け付け中です。見学をご希望の方は、事前にご連絡を入れていただきますようお願いいたします。
幼稚園見学のご予約はこちら北海道旭川市にあるふたば幼稚園は1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の最大の特徴は、子供が思いっきり遊べる環境があることです。
こちらは校庭の写真です。
子供たちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計されました。子供たちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子供が遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」
ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいております。
また、親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。
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