道端や公園などにある葉っぱや木の実などの草花。お子さんがそんな草花を使って、簡単に遊ぶ方法があることをご存知でしょうか。
今回は北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が、身近なもので自然を体験できる草花を使った遊び方を10個ご紹介します。草花遊びを取り入れて、お子さんの自然への興味を育みましょう。
屋外ですぐできる草花遊び5選
特別な道具を用意することなく、屋外にある草花だけを使う遊び方をご紹介します。屋外ですぐできるので、試してみてはいかがでしょうか。
1.くるくる回して音を鳴らそう「ナズナの音遊び」
ぺんぺん草という名で親しまれているナズナは、春から夏にかけて小さな白い花を咲かせる植物です。
- 茎についているハートの形をしたナズナの実を下に向けて軽く引っ張る
- 引っ張り終わったナズナを左右にくるくる回す
草花遊びの中でも比較的簡単な遊びなので、2歳くらいのお子さんから楽しめます。回すとパチパチ音が鳴るという不思議なナズナに、お子さんはきっと興味を持ってくれるはず。ただ、激しく回しすぎると、ハートの実の部分が絡まってうまく音が鳴らないこともあるので優しく回すようにと、お子さんにアドバイスしてあげてくださいね。
2.茎をつなげて編みこむ「シロツメクサの花輪」
小さい白い花がたくさん集まってひとつの丸い花に見えるシロツメクサも、春から夏にかけて咲いている多年草です。
- シロツメクサ2本を交差させながら持つ
- 交差した部分をしっかりと指で押さえ、上の茎を下の茎に巻きつける
- 3本目以降も同じ手順で巻きつける
- ある程度の長さを編むことができたら輪を作って茎をしばって完成
シロツメクサの茎を編みこむというちょっと難しい作業が必要になるので、4~5歳くらいのお子さんにおすすめ。お子さんが編みこむ作業に手間取る場合は、大人がそっとサポートしてあげるといいでしょう。作る花輪の大きさによって、指輪にできたり、花冠にできたりするので、お花好きなお子さんはきっと喜んでくれますよ。
3.茎を絡ませて引っ張り合い「オオバコ相撲」
オオバコとは、公園や道端などでよく見かける多年草です。春から初秋にかけて咲いていて、花穂の部分に白い小さな花が密集しているのが特徴。
- 太くて丈夫な茎のオオバコを探し、根元から抜く
- 茎をU字型に絡ませて、自分の方向へ引っ張る
- 先にオオバコが切れてしまった人が負け
オオバコを引っ張り合うことになるので、友達やお父さん・お母さんなどと2人で楽しむ遊び方です。ルールがあるので、簡単なルールや約束を理解できるようになる3歳くらいのお子さんにおすすめ。力の強さというより、茎の太さや長さで勝敗が変わるので、オオバコを探す際に「太めのものを探すといいよ」などとお子さんに伝えてあげるのもいいかもしれませんね。
4.水に上に浮かべて遊ぶ「笹船」
笹船とは、その名のとおり笹の葉を使って船を作るという遊び方です。笹といえば山にあるものを想像するかもしれませんが、実は公園にもクマザサやオカメザサなどの手に入れやすい笹があります。
- 笹の葉を縦に持ち、上部を手前に折る
- 折った葉を手で裂き、切れ目を二か所入れる
- 左側を右側に折り込む
- 反対側も同じように折り込んだら完成
笹船は折ったり、裂いたりする作業が必要なので、3歳くらいのお子さんが遊ぶのにおすすめ。ただし、笹は裂きすぎるとうまく船の形を作れなくなってしまうので、作る際は大人がサポートしてあげるようにしましょう。工作をする楽しさを味わえるほか、水の上に浮かべれば船が揺れ動く姿も観察できます。
5.誰が早く地面に落ちるか競ってみよう「オシロイバナパラシュート」
オシロイバナとは、夏から秋にかけてピンクや黄色の花を咲かせる多年草です。種を指でつぶすと真っ白な粉が出て、おしろいに見えることからオシロイバナと名づけられました。
- オシロイバナを根元から摘み取る
- 根元についている緑の部分を折り、下に引っ張る
- オシロイバナにひものようにつながっためしべが出てくる
- オシロイバナの茎をつまんで上から離すとふわふわと飛ぶ
指でつまんだオシロイバナを上から飛ばすという簡単な遊びなので、2歳くらいのお子さんでも簡単です。ただ、オシロイバナからめしべを引っ張る際に力加減が強すぎると簡単にちぎれてしまいます。そのため、パラシュートにするまでは大人がやってあげたほうがいいかもしれません。
外で集めた草花を使った室内遊び5選
外で集めた草花と、画用紙などの工作アイテムを使って、ちょっとした工作をするのもおすすめです。ここでは、室内でできる草花遊び方をご紹介します。
1.絵の具と葉っぱで色遊び「葉っぱスタンプ」
葉っぱスタンプとは、公園などで見つけて拾ってきた葉っぱに絵の具で色をつけて、紙に押す遊び方です。絵具を使うので、大人の言っていることを理解する3歳くらいのお子さんと楽しむのにおすすめです。
- 拾ってきた葉っぱに絵の具で好きな色を塗る
- 画用紙に絵の具を塗った面をつけて、上から押しつける
- 葉っぱを上にあげると、輪郭と葉脈が画用紙に写し出される
葉っぱは一枚一枚形や葉脈が異なるので、いろんな形・模様を目で見て楽しむことができます。さらに、自分で好きに表現することができる楽しさも味わえます。ただ、絵の具は手や服が汚れてしまうので、使用するときは大人がしっかりとそばで見守ってあげることが大切です。
2.花を使って水に色をつける「色水作り」
色水作りとは、その名のとおり、水に色をつける遊び方です。2歳くらいのお子さんからできる遊びですが、誤飲しないようにしっかりと見守りながら遊ぶようにしましょう。
- 摘み取った朝顔の花を排水溝ネットなどに入れる
- ネットに入れた朝顔を水の中でも揉む
- 水に色が染み出したら朝顔を取り出す
色水遊びをすることで、お子さんの色彩感覚を身につけることができますよ。朝顔には、青や紫、白などさまざまな色のものがあるので、いろんな色で試してみると色の違いも楽しめます。
3.穴を開けて爪楊枝を刺すだけ「どんぐりゴマ」
どんぐりゴマとは、どんぐりに穴を開け、そこに爪楊枝を刺してコマを作る遊び方です。コマ回しは2歳くらいのお子さんでも遊べますが、どんぐりゴマを作るのに穴を開ける必要があるので大人がサポートしてあげるようにしましょう。
- キリなどの道具を使って拾ってきたどんぐりに3分の1程度の穴を開ける
- 穴を開けたどんぐりに爪楊枝を刺す
- 爪楊枝の長さを整える
- 親指と人差し指で爪楊枝をつまんでどんぐりを回す
回してみると、コマのようにくるくるとどんぐりが回転します。自分だけのコマを作る、回して遊ぶなどさまざまな遊び方を体験することが可能です。親子で、どっちが長い時間回せるか競ってみるのもいいでしょう。
4.大きな葉っぱに枝や木の実をつける「葉っぱのお面」
葉っぱのお面作りとは、大きめの葉っぱを一枚用意し、枝や木の実をつけて作る遊び方です。3歳くらいのお子さんができる遊びで、普通の葉っぱでも落ち葉でも作ることができます。
- 顔が隠れるくらいの大きな葉っぱを一枚用意する
- 目や口のところに穴を開ける
- 眉毛や鼻のところに枝や木の実をつけて顔を作る
今回は大きい葉っぱで作る方法をご紹介しましたが、大きい葉っぱが近所にない場合は画用紙などの紙で使っても問題ありません。自分で顔を作ることで子どもの発想力を育みつつ、工作の楽しさを味わえるでしょう。
5.摘んだ花でひとつの作品を作ろう「押し花」
押し花とは、花や葉っぱなどに圧力をかけて乾燥させたもののことです。作るのに手間がかかると思われがちですが、大人のサポートがあれば2~3歳のお子さんでも簡単に作ることができますよ。
- 新聞紙の上にティッシュを引き、上に花や葉っぱを並べる
- 1の上に、ティッシュと新聞を置き、重ねる
- 2の上に分厚い本や図鑑などを載せる/li>
- 数日放置し、乾燥していたら完成
出来上がった押し花はラミネートすれば、本のしおりとして保存しておくことも可能です。ほかの遊び方と違い、乾燥させるまでに数日待つ必要がありますが、お子さんと一緒に出来上がるまでの待ち遠しさを体感できるでしょう。
まとめ
今回は、屋外・室内別に草花を使ったお子さんとの遊び方を10個ご紹介しました。どれも身近にある草花で簡単に遊べるものばかりなので、お子さんと一緒に楽しんでみるのがおすすめです。また、工作をするときは大人の力が必要な場合もありますので、サポートしてあげるといいでしょう。
北海道旭川市にある「ふたば幼稚園」は、お子さんの成長を促す遊びに力を入れている幼稚園です。『遊びを中心とした保育』『子どもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育』について情報を発信しています。さらに詳しく話を聞いてみたいという方は、お気軽にご連絡ください。
また、ふたば幼稚園では、随時幼稚園見学を受け付け中です。見学をご希望の方は、事前にご連絡を入れていただきますようお願いいたします。
幼稚園見学のご予約はこちら北海道旭川市にあるふたば幼稚園は1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の最大の特徴は、子供が思いっきり遊べる環境があることです。
こちらは校庭の写真です。
子供たちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計されました。子供たちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子供が遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」
ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいております。
また、親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。
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