「ボール遊び」は、楽しく身体を動かしながら幼児の運動能力を向上させる効果、コミュニケーション能力、社交性を養うことができる遊びです。また、幼児にとっては自分の力で物を動かすことによって、自己肯定感を高め、自信をつける手助けにもなります。
今回は、遊びのプロでもあるふたば幼稚園の教諭が、幼児期のお子様でも取り組めるボール遊びについていくつかのアイディアを紹介します。年齢別に遊びを紹介していますので、お子様の成長段階に合わせて参考にしてみてくださいね。
0歳児とするボール遊び
生後2〜3ヶ月頃のお子様でも、簡単なボール遊びは可能です。横になりながらボールを手に持って舐めて遊んだり、生後6ヶ月頃は座りながら転がして遊ぶことができます。
1. ボール遊びに慣れていこう「ボール叩き遊び」
「ボール叩き遊び」は、ボールをお子様と一緒に叩いてその感覚や音を楽しむ遊びです。音楽やリズムに合わせて叩いてみるのも楽しいですよ。このようにシンプルで簡単な遊びからはじめてみましょう。
用意するもの | キャンディボールやスポンジボールなどの柔らかいボール |
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遊び方 | ボールを叩いて感触や音を楽しむ。 |
ポイント | 好きな音楽やリズムに合わせて叩くとさらに楽しさもアップします。 |
2. 夢中でボールを追いかける「コロコロキャッチ」
「コロコロキャッチ」は、まだボールを掴めなくても夢中になって追いかけるだけで楽しい遊びになります。ボールを投げる時に「コロコロ〜」と言いながら投げてあげれば、お子様もボールに興味を示してくれるでしょう。
用意するもの | キャンディボールやスポンジボールなどの柔らかいボール |
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遊び方 | コロコロと転がしたボールを追いかける・キャッチして遊ぶ。 |
ポイント | ボールを投げる時に「コロコロ〜」と言って投げてあげれば、お子様もボールに興味を示してくれるでしょう。 |
以下の記事では、親子で取り組めるさまざまな遊びについて紹介しています。ボール遊び以外の多様な遊びにも挑戦してみてくださいね。
1歳児とするボール遊び
0歳後半〜1歳頃は、転がってきたボールを掴めるようになっていく年齢です。個人差はありますが相手に向かってボールを投げようとする姿も見られるようになっていきます。
3. 親子で一緒に取り組もう「ボール渡し」
ボールを掴めるようになってきたら、「ボール渡し」に挑戦してみましょう。ボールは他の道具よりも掴みにくく受け渡しが難しいので、はじめは片手で握れる大きさのボールから取り組んでみましょう。
用意するもの | テニスボール、キャンディボールやスポンジボールなど様々な大きさのボール |
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遊び方 | 2人1組でボールを渡し合って遊ぶ。様々な大きさのボールを使って取り組む。 |
ポイント | 音楽やリズムに合わせて取り組むとさらに楽しい遊びになります。 |
4. 遊びを通してできることを増していこう「お片付け遊び」
「お片付け遊び」は、お部屋に散らばっているボールを、段ボールなどの入れ物に集める遊びです。小さな入れ物を用意してみたり、高さを変えて設置するとバリエーションが増え、子ども達も飽きずに遊ぶことができます。
1〜2歳児は大人の行動をよく観察しており、大人がやっているようなことを真似してみたい時期でもあります。まずは、大人が楽しそうに片付けをしている様子を見せることで子どもも「同じことをしてみたい!」と思えるようになります。
また、「きれいになって気持ちいいね」などとポジティブな言葉を使うことで、お片付けにプラスのイメージをつけることができますので、日々意識してみてください。
用意するもの | テニスボールサイズの小さなボール、段ボールやカゴ |
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遊び方 | 散らばっているボールを集め、段ボールやカゴに入れて遊ぶ。 |
ポイント | まずは、大人が楽しそうに片付けをしている様子を見せながら行ってみましょう。 |
2〜3歳児とするボール遊び
1歳後半〜2歳半頃にかけては、ボールを蹴る、両手に持ったボールを頭上から投げるなどの動きや、ボールを使っての遊び以外でも全身を使っての様々な遊びができるようになります。
5. 力加減や体の使い方も身についていく「バウンドパス」
ボールが掴めるようになってきたら、バウンドさせながらパスを出し合って遊んでみましょう。慣れてきたら、オーバーヘッドで投げてみたり、チェストパスのようにして投げてみたりと様々な投げ方にも挑戦してみてくださいね。
用意するもの | キャンディボールやスポンジボールなど様々な大きさのボール |
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遊び方 | ボールを優しくバウンドさせるように投げる。パスを出し合う。 |
ポイント | オーバーヘッドで投げてみたり、チェストパスのようにして投げてみたりと様々な投げ方に挑戦してみましょう。 |
6. 手先の感覚が養われる「ボールまわし」
「ボールまわし」は、お腹や頭、膝の周りでボールをまわす遊びです。動きに慣れてきたら、親子でどちらが早くまわせるか勝負してみるのも面白いですよ。
シンプルな遊びですが、夢中になって取り組むうちに手先の感覚やボールの扱い方が上手になっていきます。
用意するもの | 両手で持てるサイズのボール |
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遊び方 | 頭、胴体、膝などの身体の周囲にボールをまわして遊ぶ。 |
ポイント | 小さ過ぎてもまわしにくいので、両手で掴めるサイズがおすすめです。 |
7. 蹴る動きにも挑戦してみよう「ボール蹴り」
2歳頃からは、止まったボールを蹴る動きにも挑戦してみましょう。上手に蹴れるようになってきたら、向かってきたボールを足で止めるという動きも取り入れてみましょう。足を使って止める方法だけでなく、肘や膝、お尻を使ってみるのも楽しいですよ。
用意するもの | 柔らかめのボールまたはサッカーボール |
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遊び方 | ボールを蹴る、向かってくるボールを止めてパスを出し合う |
ポイント | 足の裏だけでなく、肘や膝、お尻を使った動きも取り入れてみましょう。 |
4〜5歳児とするボール遊び
4〜5歳は、様々な動きを組み合わせてボールを操作できるようになります。これまで、手だけを使って投げたり、止まったボールを蹴るような段階でしたが、ステップを踏みながらの連動した動きもできるようになっていきます。
8. 様々な動きを取り入れた遊び「ボールおに」
「ボールおに」は、ボールを当てることで、がチェンジでき、走りながらボールを投げることになるので、普通の鬼ごっこやキャッチボールより難易度がアップした遊びです。
ボールが遠くに投げられなくても、近づいてから投げたりと様々な工夫を凝らすことで、思考力や判断力も養うにも最適な遊びです。
用意するもの | キャンディボールやスポンジボールなどの柔らかいボール |
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遊び方 | 鬼ごっこの形式で遊び、鬼はタッチする際ボールを投げて当てる。 |
ポイント | 道路の近くや人通りの多い場所で行うと、思わぬ事故や怪我に繋がってしまう恐れがあるので注意しましょう。 |
9. 難易度の高い投げ方にも挑戦「後ろ投げキャッチボール」
4〜5歳児はボールをコントロールして、後ろ向きでもボールを投げられるようになります。見えない場所にボールを投げるという少し難易度の高い投げ方にも挑戦してみましょう。
また、後ろに段ボールやカゴなどをゴールに見立てて設置し、バスケのようにして遊ぶこともできますよ。様々なアレンジ方法を取り入れてみてくださいね。
用意するもの | キャンディボールやスポンジボールなどの柔らかいボール、段ボールやカゴ |
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遊び方 | 後ろ向きでボールを投げ、キャッチボールをする。 |
ポイント | はじめは近い距離から行い、慣れてきたら距離を離して行ってみましょう。 |
以下の記事では、公園で取り組める遊びを紹介しています。ボール遊びで公園に訪れた際にも参考にしてみてください。
まとめ
今回は、幼児期のお子様でも取り組めるボール遊びについていくつかのアイディアを紹介しました。当記事では、年齢別に紹介していますので、お子様の成長段階に合わせて取り入れてみてくださいね。
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こちらは校庭の写真です。
子供たちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計されました。子供たちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子供が遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
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