輪郭だけ描かれた図形や模様の中に、色を塗って楽しむ遊びの塗り絵。動物や乗り物、キャラクターなど種類豊富な絵柄があるので、小さいお子さんにも興味を持ってもらいやすい遊びのひとつです。
今回は北海道旭川市豊岡にあるふたば幼稚園が家庭でできる子どもも楽しめる塗り絵の遊び方を紹介します。また、塗り絵が子どもにもたらすメリットなども一緒に確認しておきましょう。
塗り絵が子どもにもたらすメリット
そもそも子どもが塗り絵をすることで、子どもが成長する上で欠かせないさまざまな効果が期待できるといわれています。たとえば、身についていくといわれている効果は以下のとおりです。
- 色の違いを認識できるようになる
- 鉛筆やクレヨンなどを動かすための運筆力を高められる
- さまざまな色に触れるため色彩感覚が身につく
- 集中力や創造力がアップする
- 塗り終える達成感を味わえる
このように塗り絵ではさまざまな効果を期待できるため、幼稚園や保育園などといった保育の現場では普段の活動に取り入れることが多いようです。
また、塗り絵には自律神経を整えて、心を安定させるリラックス効果があるといわれています。そのため、家で過ごす時間の中で積極的に塗り絵を取り入れてみるのもよいでしょう。
子どもの塗り絵遊びではどんなペンを使えばいい?
色鉛筆やクレヨン、クーピー、マジックなど、塗り絵に使えるペンは意外とたくさんあります。しかし、子どもの塗り絵遊びではどの道具を使えばよいのでしょうか。ここでは、道具別の特徴をご紹介しますので、塗り絵遊びをする際の参考にしてくださいね。
色鉛筆
色鉛筆は塗り絵に使うペンの中でも一番細いペンです。そのため、細かい部分まで塗ることができるという特徴があります。
ただ、ペンの先が尖っていて硬いため、強い力を入れて使うと芯が折れてしまう可能性があります。力加減の調整ができるようになってきてから、使い始めたほうがいいかもしれません。
クーピー
クーピーは、クレヨンと色鉛筆の中間のような素材でできた色鉛筆の一種です。消しゴムがついているので、塗り間違えたところも消しゴムで使えば修正することができます。
色鉛筆よりも芯が柔らかくて塗りやすいので、小さなお子さんでも使いやすいことが特徴です。
クレヨン
クレヨンは太くやわらかい素材でできているので、小さいお子さんでも持ちやすく、書きやすいのが特徴です。
クレヨンの中には野菜やお米などの自然由来の原料で作られたものもあるので、口にものを入れてしまう癖があるお子さんでも安心して使えます。他にも、水で落ちやすかったり、手につきにくかったりするものなどがあるようです。
マジック
はっきりとした鮮やかな色で、塗り絵をしたい場合におすすめなのがマジックです。ただマジックの種類によっては裏移りすることがあるため、使う種類には注意したほうがよいでしょう。
塗り絵をしている最中に服や家具などについてしまうと、落ちなかったり、落としにくかったりすることがあるので、小さいお子さんが使うには適さないかもしれません。
年齢別!塗り絵の遊び方を紹介
一般的に色の名前が覚えられる年齢は2歳頃といわれています。そのため、ここでは2歳からの塗り絵の遊び方を年齢別にご紹介します。
2歳
塗り絵に初めて挑戦することになる2歳のお子さんの場合は、クレヨンのような太さのペンでも塗れる面積の広い塗り絵がおすすめです。自分の感覚で、好きな色を使って塗らせてあげるといいかもしれません。もしくは食べ物や動物など馴染みのあるものをテーマにした塗り絵を用意し、絵本などで見本を見ながら塗るのもよいのではないでしょうか。
3歳
塗り絵に少しずつ慣れてくる頃であろう3歳のお子さんの場合は、2歳のときよりも少しだけレベルアップし、塗れる面積の細かい塗り絵に挑戦してみてもよいでしょう。ペンも細かい箇所を塗りやすいように、クーピーに変えても大丈夫です。アンパンマンやドラえもんなど、色を使う量がそこまで多くないキャラクターの塗り絵がいいかもしれませんね。
4歳
4歳のお子さんの場合は、3歳の頃よりももっともっと細かいところを塗れるようになってくるので細かく色分けをして塗る必要がある乗り物や背景があるシチュエーションの塗り絵にチャレンジしてみるのがおすすめです。手指の力加減の使い方もわかってくる頃だと思うので、色鉛筆を使って塗ってみても問題ないでしょう。
5歳
5歳のお子さんの場合は、塗り絵の線画からはみ出すことなく色を塗れるようになってくる頃です。そのため、色鉛筆を使って、色分けの細かい塗り絵に挑戦してみても大丈夫でしょう。たとえば、戦隊モノやヒーローアニメなどのキャラクターの塗り絵も難なく塗れるようになるはずです。お子さんの興味のあるキャラクターを選んであげると、集中してくれるのではないでしょうか。
子どもが塗り絵をしているときの親としての関わり方
お子さんが塗り絵遊びをしているときは、親として関わり方に注意すべきことがあります。まず、「口を出しすぎない」ことです。たとえば、「ここはこの色で、こっちはこの色」などと口を挟むことは大人の固定観念を押し付けることとなってしまいます。子どもの自由な創造力や発想力を伸ばせなくなる可能性があるので、お子さん自身に自由にさせてあげることが大切です。
また、塗り絵が完成したときは思いっきり褒めてあげることも忘れてはいけません。それがうまく塗れていなかったとしてもです。うまい・ヘタに関わらず、塗り終えたことを褒めてあげましょう。親に褒めてもらうことで、お子さんの自己肯定感も高まっていくでしょう。
まとめ
今回は家庭で簡単に取り入れられる子どもが楽しめる塗り絵の遊び方と、親の関わり方を解説しました。塗り絵を始めたばかりの頃はうまく塗れないことが多いかもしれないですが、お子さんの創造力や発想力を育むためにも好きなように塗ってもらうことが大切です。
たとえうまく塗れなかったとしても、特に口は出さないようにしましょう。そして完成したときには、お子さんを褒めてあげてくださいね。そうすることで、お子さん自身の自己肯定感も高まっていくでしょう。
旭川ふたば幼稚園は、子どもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育を実践しています。そんなふたば幼稚園の最大の特徴は、子どもが思いっきり遊べる環境を用意していることです。
園庭は、子どもたちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計しています。「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいておりますので、興味がある方はぜひ見学や園開放をご利用ください。
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