幼稚園選びに頭を悩ませている親御さんもいらっしゃると思います。選ぶ際のポイントの一つに、園庭が挙げられます。現在では、魅力的な遊具のある幼稚園が増えてきています。
しかし、いくら楽しいと言えども、事故を誘発するような遊具や環境があると、安心して子どもを預けることはできません。
木製のタワーや丸太の一本橋などは、子どもの成長のためになる遊具だとはわかるけれど、不安な気持ちも残りますよね。
今回は、園庭を作る際にどうやって安全性を確保しているのかを解説します。
安心を生み出す4つのポイント
園庭の設計には、プロの建築士やアドバイザーの方に関わっていただくことが多いです。安心・安全のために、多くのポイントを教えていただきますが、その中でも大切な4つを紹介します。
- 簡単には行けない・無理な動きをさせない構造
- 落ちない・落ちてもけがしない構造
- 途中で引き返せる構造
- 細かいところに気を配る
1. 簡単には行けない・無理な動きをさせない構造
ふたば幼稚園の園庭にあるタワーは、簡単には登れない構造になっています。
乳児や環境に慣れていない幼児でも簡単に登れてしまう遊具は、落ちてけがをする危険性があります。自分で登り降りができるようになるまでは、そこへ行けない構造にすることが重要です。
また、直線や垂直面など、自然界にはない構造でつくられている遊具は、不慣れな子どもに無理な動きをさせます。遊具が人工的な構造になりすぎないよう注意が必要です。
2. 落ちない・落ちてもけがしない構造
例えば、公園にある滑り台は、上から落っこちてしまう危険性があります。築山に滑り台を埋め込むことで、落下する可能性を排除でき、子どもの遊びの可能性を広げます。
タワーやステージにも、落下の危険性が潜んでいます。30cmほどの砂を敷くことで、安全性を確保することができます。また、雪の積もる地域であれば、雪が天然のクッションになってくれます。
3. 途中で引き返せる構造
高さのある遊具に挑戦するとき、子どもは「やろうかな、やめようかな」という葛藤を感じています。自分の能力を認識し、引き返すことも立派な決断で、子どもを成長させてくれます。挑戦を続けるにしろ、引き返すにしろ、どちらの選択肢も残せる環境をつくることが重要です。
4. 細かい部分に気を配る
遊具に取り付けた部品はしっかりと固定され、ビスやボトルがきちんと処理されている。こういった細かい点から、安心感は生み出されていきます。また、遊具の構造だけでなく、材質、色にも工夫しながら、安全が感じられる空間を作っていきます。
まとめ
今回は、安全性を確保するための、園庭作りのポイントを解説しました。
- 簡単には行けない・無理な動きをさせない構造
- 落ちない・落ちてもけがしない構造
- 途中で引き返せる構造
- 細かいところに気を配る
幼稚園の見学をされる際は、ぜひこの4つを意識していただけると幸いです。
参考文献
木村歩美 井上寿, 子どもが自ら育つ園庭整備:挑戦も安心も大切にする保育へ, 株式会社ひとなる書房, 2018年 初版 p117, 125-128
園庭の基本事項については、こちらの記事で解説しています。
子どもたちの成長を促す園庭の5つのメリットについては、こちらの記事で解説しています。
旭川市豊岡にあるふたば幼稚園。1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の園庭は、子どもたちの成長に最大限繋がるよう設計されています。
こちらが、ふたば幼稚園の園庭です。
ふたば幼稚園の園庭の誕生秘話については、こちらの記事をご覧ください。
子どもたちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子どもが遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」
ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいております。
また、親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。
入園相談の方はこちらからお問い合わせください。
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