幼稚園を選ぶ際の悩みの一つに、園庭があげられます。
「園庭にこだわっている幼稚園は見かけるけど、うちの子にどんないい影響があるの?」
と疑問に思われている親御さんも多いと思います。
ふたば幼稚園の園庭には、子どもの想像力を掻き立てる遊具が豊富にあります。子どもたちが夢中で遊んでいる様子も見て、こだわって園庭を作ってよかったな、と心から感じています。
園庭のメリットはたくさんありますが、今回は、お子さんの成長にとって特に大事な5つの点を紹介いたします。
ふたば幼稚園は旭川市豊岡にあり、45年以上保育に携わってきた実績があります。『遊びを中心とした保育』『こどもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育』の2つを基本に『遊び=幼児期の学び』と捉えて、五感を通して学ぶことを大切にしています。
①チャレンジしやすい環境がある
園庭のメリットの一つ目は、チャレンジしやすい環境があることです。チャレンジしやすい環境とは、様々な難易度の遊び場が用意されている環境です。様々な難易度があることで、小さな失敗を経験することができます。
例えば、築山が挙げられます。山の登り方はいくつもあります。急斜面を選んで一気に登ったり、緩い斜面を探して登ったり。子どもは自分が登れそうな斜面を自ら選び、挑戦し、転げ落ち、学んでいきます。
一方、滑り台といった公園の遊具は、失敗すると大けがに繋がる可能性があります。ですから、遊ぶ際は親御さんがそばにいる必要があります。補助があるとどうしても、子どもが自ら危険を察知したり、判断する力が育ちにくくなってしまいます。
公園は幅広い年齢を対象に作られているので仕方がありません。ですが園庭であれば、子どもたちにぴったりのチャレンジしやすい環境を与えてくれます。
②探究心がくすぐられる環境がある
子どもたちは遊びを通して、短時間に多くの知識を吸収します。その遊びが探究心をくすぐるものであるほど、学習効果は高まっていきます。
子どもの探求心をくすぐるために必要な要素の一つが、想像力が膨らむ空間です。これは、多様な場面やシチュエーションのことを指します。
屋台に似せた木の遊具を作ったとしても、子どもはお店ごっこはもちろん、運転席にしたり、スタジアムの放送席にしたりと、自由な発想で遊びを生み出していきます。
子どもの想像力の妨げにならないような、シンプルな遊具がある。そんな園庭が、子どもの探究心をくずぐります。
③いろんな子どもとコミュニケーションがとれる環境がある
子どもにとって、たくさんの人とコミュニケーションを取ることは、他者との関わり方を学ぶのに大切です。幼稚園や保育園は、同世代の子どもたちと長い時間を過ごす初めての場所です。同じクラスに限らず、他のクラスや他学年との交流があるとよりよいです。
子どもたちは、遊びを通して友達になっていきます。園庭があれば、朝やお昼休み、放課後の時間など、他学級の子どもと友達になるチャンスが生まれやすくなります。
④力を出し切れる環境がある
公園の中を走り回る子どもたちは、楽しそうに見えます。ですが、本当に、夢中になっているのでしょうか。いろいろな遊具に手を出しながら「なんか違うな」と、思いっきり楽しめるものを探して走り回っているのかもしれません。
そうしてたくさん汗を掻けば、身体には心地良い疲労感があります。しかし、心に充実感がなければ、やりきったという達成感を得ることは難しいのではないでしょうか。
達成感を得るためには、子どもが本当に今やりたいことに取り組んでいることが大切です。
工夫が凝らされた園庭であれば、子どもが夢中になれるものを見つけやすくなります。
⑤心を落ち着かせられる環境がある
園庭にあるベンチ、小高いタワーの上、トンネルの中といった場所では、近くで遊ぶ子どもに目もくれず、放心している子どもがいます。
子どもは、頭も身体も全力で動かし、大量の情報を吸収しています。放心している子どもは、情報をきちんと処理するために、本能的に自分をコントロールしているのでしょう。
こうした時間が、一度体験したことを明日も使える経験に変えているのではと感じています。
園庭は、心を落ち着け、学びを整理する空間を子どもたちに与えてくれます。
まとめ
今回は、園庭が子どもに与えるよい影響を5つ紹介しました。
- チャレンジしやすい環境がある
- 探究心がくすぐられる環境がある
- いろんな子どもとコミュニケーションがとれる環境がある
- 力を出し切れる環境がある
- 心を落ち着かせられる環境がある
園庭は園庭でも、そこは運動場だけかもしれません。また、遊具があっても、それは遊び方が一つに限定されているかもしれません。遊びは学びであり、子どもは遊びを通して生きる力を養うと、私たちは信じています。子どもにとってよりよい幼稚園・保育園を選ぶために、5つのポイントを参考にしてみてくださいね。
参考文献
木村歩美 井上寿, 子どもが自ら育つ園庭整備:挑戦も安心も大切にする保育へ, 株式会社ひとなる書房, 2018年 初版 p68-87
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旭川市豊岡にあるふたば幼稚園。1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の園庭は、今回紹介した「5つのメリット」が子どもたちの成長に最大限繋がるよう設計されています。
こちらが、ふたば幼稚園の園庭です。
ふたば幼稚園の園庭の誕生秘話については、こちらの記事をご覧ください。
子どもたちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子どもが遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」
ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいております。
また、親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。
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