学校法人旭川中央学園 旭川ふたば幼稚園

家庭で実践!1歳児の知育遊びを教諭が5つ紹介

家庭で実践!1歳児の知育遊びを教諭が5つ紹介

「1歳児の知育遊びは何をどのように取り組めば良いのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

1歳になると、ようやく歩けるようになり活動範囲がどんどん広がっていきます。

家庭ではそんな子どもの様子を見守りながら、どう一緒に遊ぶのか知っておきたいですよね。

今回は『遊びを中心とした保育』に力を入れている北海道旭川市のふたば幼稚園が、ご家庭でも簡単に取り組んで頂ける様な「1歳児の知育遊び」をご紹介致します。

遊びのプロだからこそわかることを盛りだくさんお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1歳児の知育遊びで育まれること

1歳児の知育遊びで育まれること

1歳児の知育知育遊びでは、将来の知的な活動に欠かせない能力を育んでいくことができます。代表的には以下の様な能力のアップが期待できます。

  • 色の識別能力
  • 形の識別能力
  • 音や音程の識別能力
  • 思考力
  • 創造性
  • 語彙力など

1歳は、1歳3ヶ月頃から独り歩きを身に付け、1歳半頃には急ぎ足で歩くこともできる様になる程身体の成長が著しい時期です。

少しずつ言葉も話せる様になりますが、十分な表現力が備わる時期ではありません。そのため、自分自身の考えをうまく伝えられず、もどかしく感じてしまうこともあるでしょう。

その様な状況をサポートをしていくためにも、「知育遊び」を通して思考力や語彙力を養っていきましょう。

「知育」とは知的な活動に欠かせないもの

「知育」とは知的な活動に欠かせないもの

そもそも「知育」とは、どの様なものでしょうか。

知育とは、判断力や想像力、思考力、推論力などの知的な活動には欠かせない力を養うための取り組みを指します。

近年では、OECD(経済協力開発機構)が発表している生徒の学習度到達調査(PISA)で、幼児教育に力を入れている国々が上位ランクインしていることから、幼少期に行う「知育」の重要性が注目されています。

引用:OECD生徒の学習到達度調査(PISA)《2000年調査国際結果の要約》:文部科学省

保育園や幼稚園での知育を育むための取り組みは、主に「遊び」を通して行われています。知育を育む「知育遊び」は、特別大掛かりな物を使う必要は無いので、ご家庭でも取り組んでいくことができます。

次の項目では、ご家庭でも取り組むことができる知育遊びをご紹介していきたいと思います。

知育に力を入れたいとお考えの人だけでなく、遊びのレパートリーを増やしたいとお悩みの方もぜひ、参考にして頂けたらと思います。

1歳児におすすめの知育遊び5つ紹介

用意するものが少なく、ご家庭でも取り組みやすい1歳児の知育遊びを5つご紹介していきたいと思います。

1、遊びに親しむ「手遊び」

1、遊びに親しむ「手遊び」

1歳のお子様にはまず「遊び=楽しいものだ」と感じてもらえる様な遊びを取り入れていきましょう。

手遊びは手や体全体を動かすことで、お子様の運動機能を向上させたり、大人の方や友達とスキンシップやコミュニケーションを通していくことで、遊びが楽しいものだと感じられる様になっていくでしょう。

用意するもの
遊び方歌を歌いながら手や体を動かす。
ポイント大人の方が楽しそうな表情を見せることで、遊びとは楽しいものだと感じてもらいましょう。お子様のペースに合わせて手を動かすスピードを調節しましょう。
おすすめの手遊びむすんでひらいてパンダウサギコアラひげじいさんいとまきのうた

2、創造性を育む「新聞紙遊び」

2、創造性を育む「新聞紙遊び」

新聞紙遊び」では、新聞紙を破いたり、丸めたり、クシャクシャにして遊びます。この様にして、子ども自身が手を加えることで形が変わる様子を楽しみましょう。

また、新聞紙をちぎったり丸めたりすることは手先の感覚を養うことに繋がり、身体と同じくらいの大きさである新聞紙を扱うことで、全身を使ったダイナミックな動作を取ることができます。

伸び伸びと身体を動かして遊ぶことで、体を動かす楽しさや心地よさを味わうことができるでしょう。

用意するもの新聞紙
遊び方新聞紙を破いたり、丸めたり、クシャクシャにして遊ぶ
ポイントお子様の自由な発想を否定せず、創造性を育んでいきましょう。

3、思考力を育む「お絵描き」

3、思考力を育む「お絵描き」

お絵描きのような指先を使う動作は、脳を刺激・活性化させます。

また、どうすれば上手に描けるのかを考えるきっかけともなるため、思考力を育む手段としてもお絵描きは効果的です。

お絵描きでも自由な発想を否定せず、表現した事を認めてあげる声かけをしましょう。描いた絵に、折り紙をちぎったり貼ったりして遊ぶ方法もあります。

子どもが思い切り表現できる様なサポートをしていきましょう。

用意するもの紙(画用紙や裏紙)、ペン(クレヨンや色鉛筆)
遊び方自由に描いて遊ぶ
ポイント折り紙をちぎったり貼ったりして遊ぶのも良いでしょう

4、好奇心を育む「どっちに入ってるかなゲーム」

4、好奇心を育む「どっちに入ってるかなゲーム」

どっちに入ってるかなゲームは、紙コップに小さなものを隠してどこに入っているかをあてっこする遊びです。

この遊びでは視界から消えたものが、見えなくなっただけでそこに存在しているということを理解する対象の永続性という力を伸ばしていくことができます。

お子様が正解できた時には親子で一緒に喜び、遊ぶことの楽しさを感じ、好奇心を育んでいきましょう。

用意するもの紙コップ(2〜3個)、ペットボトルのふたや消しゴム
遊び方①紙コップの小さなものを隠す
②コップをゆっくりとシャッフルする
③どのコップに、用意したものが隠れているか当てる
ポイントお子様のペースに合わせてシャッフルするスピードを調節しましょう。コップを用意できない場合は、両手を使って行うこともできます。

5、色や図形の理解力を育む「絵合わせカード」

5、色や図形の理解力を育む「絵合わせカード」

絵合わせカードとは、パズルよりもっと簡易的なパーツを並べて1つの絵に完成させる遊びです。この遊びでは、様々な図形や色を理解して識別する力を育みます。

1歳の子どもには、上記のイラストよりさらに簡易的な、2枚で1組のものや3枚で1組のものから初めてみましょう。

市販のものを用いるだけでなく、自分でイラストを書いて絵合わせカードを作成することができます。ぜひ、お子様とオリジナルの絵合わせカードを作成してみて下さい。

用意するもの絵合わせカード、自分で作成する場合は紙・ペン・ハサミ
遊び方パズルの様に組み合わせ、絵を完成させる
ポイント1歳の子どもには、2枚で1組の絵のカード、3枚で1組の絵のカードなどシンプルな作りのものから初めてみましょう。

知育遊びの注意点

知育遊びにおいても、子どもが楽しみながら自主的に取り組もうとすることが重要です。ここでは、1歳児が知育遊びを行う際の注意点を3点紹介したいと思います。

注意点①:怪我や誤飲に注意する

1歳のお子様は好奇心が旺盛なので、ハサミやカッターなどの怪我をしやすい道具は手の届きにくい場所へ移動させておきましょう。特に、1人で静かに何かしている時は要注意です。

また、歩きはじめたばかりの子どもは、転倒してしまったとしても心配が無い様あらかじめ広いスペースで取り組み、おもちゃも片付けておきましょう。

注意点②:お子様に楽しんで取り組んでもらう

知育遊びは、学力の向上を目的とした詰め込み教育とは異なります。興味が持てないものに無理やり取り組ませ、強制してしまうと、子どものやる気を削いでしまう恐れがあります。

子どもは「やってみたい」と感じた時に、自分の能力を十分に発揮できる様になります。そのため、子どもが自分から遊びや学びに取り組もうとする環境づくりや声がけを行っていきましょう。

注意点③:親も一緒になって取り組む

大人の方々の中には、「知育アイテムを与えておけば子どもが賢く育つ」と考えてしまっている人も稀に見受けられます。

知育アイテムを与えておくだけではあまり意味がありません。子どもの能力を効果的に伸ばすためには、大人がお手本を見せてあげたり、一緒に楽しむといったコミュニケーションが必要です。

ぜひ、これらの注意点を参考にして取り組んでみて下さい。

まとめ

今回は、1歳のお子様でも取り組むことができる知育遊びや注意点についてご紹介しました。

これからの知的な活動の土台となる力を、親子で楽しく遊びながら身につけていきましょう。

北海道旭川市にある「ふたば幼稚園」は、お子様の成長を促す遊びに力を入れている幼稚園です。

ふたば幼稚園は1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の最大の特徴は、子供が思いっきり遊べる環境があることです。

まとめ

こちらは校庭の写真です。

子供たちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計されました。子供たちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子供が遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。

「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」

ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいております。

また、親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。

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