就学に向けて家庭で知育遊びを取り入れたいが、5歳児にどんな遊びがいいのかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
5歳にもなると身の回りのことはある程度1人でできるようになり、どんどん自立へと向かっていく時期です。
家庭ではそんな子どもの様子を見守りながら、どう一緒に遊ぶのか知っておきたいですよね。
そこで今回は『遊びを中心とした保育』に力を入れている北海道旭川市のふたば幼稚園が、ご家庭でも簡単に取り組んで頂ける様な「5歳児の知育遊び」をご紹介致します。
遊びのプロだからこそわかることを盛りだくさんお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
5歳児の知育遊びで育まれること
5歳児に行う知育遊びで育まれる能力には、代表的なものとして以下の能力のアップが期待できます。
- 推論力
- 記憶力
- 想像力
- 思考力
- 共感力
- 判断力
- 言語能力
- コミュニケーション能力
- 論理的思考
- 自己肯定感
- 客観的思考
- 社会性
これから小学校へ上がっていく年齢として養っていきたい力を様々に身につけることができます。
「知育」とは知的な活動に欠かせないもの
そもそも「知育」とは、どの様なものでしょうか。
知育とは、判断力や想像力、思考力、推論力などの知的な活動には欠かせない力を養うための取り組みを指します。
幼児期から小学校入学前までの期間に行われることが多く、保育園や幼稚園では主に遊びに取り組まれています。また、知育への取り組みは、特別大掛かりな物を使う必要は無いので、ご家庭でも取り組んでいくことができます。
次の項目では、これらの能力を育んでいくためにおすすめの「知育遊び」をご紹介していきたいと思います。
5歳児におすすめの知育遊び5つ紹介
準備するものが少なく、ご家庭でも取り組みやすい5歳児におすすめの知育遊びを5つご紹介していきたいと思います。
知育遊びに力を入れたいとお考えの人だけでなく、遊びのレパートリーを増やしたいとお悩みの方もぜひ、参考にして頂けたらと思います。
1、言葉への興味・関心が高まる「早口言葉」
「早口言葉」は、昔から子供達に大人気の遊びです。日常で使わない言葉でも遊びを通して触れていくことで、言葉への興味や関心を高める役割も果たします。
また、言い間違えないようにするには集中力が必要となり、お子様の集中力や粘り強さを鍛えていくのにも最適な遊びです。
用意するもの | ー |
---|---|
遊び方 | お題の言葉を3回繰り返して言う |
ポイント | 様々なお題に挑戦することで、親子で楽しく取り組みましょう。 |
やってみよう!早口言葉 | レベル1:「なまむぎ なまごめ なまたまご」 レベル2:「すもももももも もものうち」 レベル3:「とうきょうとっきょ きょかきょく」激ムズ:「かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこ6ぴょこぴょこ」 |
2、思考力や発想力を育む「なぞなぞ」
答えを考えたり、自分で問題を作って遊ぶことで思考力や発想力が育まれていきます。
言葉を使った遊びは道具も必要無いので、ご家庭や隙間時間にも取り組みやすい遊びとなっています。ぜひ、親子で楽しみながら問題を出し合ってみて下さい。
用意するもの | なぞなぞの問題 |
---|---|
遊び方 | 親子でなぞなぞを出し合う |
ポイント | 様々な内容なぞなぞを取り入れるのも良いでしょう。(言葉を使ったもの、知識を取り入れたものなど) |
なぞなぞの例 | Q:庭で逆さまになっている動物は? A:ワニ Q:「ドレミファソ」の中にある調味料は A:味噌 Q:いくらこいでも前に進まない乗り物は? A:ブランコ Q:子どもの日は何月何日? A:5月5日 Q:今年は何年? A:新たな西暦や元号、干支を回答 |
3、集中力や記憶力を育む「神経衰弱」
「神経衰弱」は、子どもの集中力や記憶力を育むのに最適な遊びです。初めはトランプの枚数が多いと難易度も高くなってしまうので、枚数を減らして取り組んでみましょう。
また、トランプが1組あれば、様々な遊びを行っていくことができます。七並べやババ抜きなどの簡単なルールを取り入れた遊びにも挑戦してみましょう。
用意するもの | トランプ |
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遊び方 | ①じゃんけんでカードを引いていく順番を決める ②よく切ったカードを裏向きに重ならないよう並べる ③最初に決めた順番に従って一人2枚ずつカードをめくっていく ④めくった時に同じ数字(ペア)をめくることが出来たら自分の手札に加える。同じ数字をめくることが出来なかった場合は、次の人に順番を交代する ⑤全てのカードが無くなったらゲーム終了。最も手札の多い人が勝ち。 |
ポイント | 初めはカードの枚数を減らすことでレベルを調節しましょう。 |
4、協調性や社会性を育む「オリジナルのごっこ遊び」
5歳頃は、子ども達で配役や物語を設定してごっこ遊びを展開していくことができる様になっていく時期です。その様な時期には「オリジナルのごっこ遊び」に取り組んでみましょう。
子ども達は、まだまだ円滑なコミュニケーションを取る練習をしている段階です。配役決めで喧嘩や口論になってしまった際には、大人の方が仲介し、できるだけ自分達で解決していける様なサポートをしてあげましょう。
この様に、他者と関わりながら遊んでいくことで、協調性や社会性を育んでいきましょう。
オリジナルのごっこ遊びの例「お店屋さんごっこ」
用意するもの | おままごとセット、紙、ペンなど |
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遊び方 | お子様にお店の人かお客さんか配役を決めてもらい行う |
ポイント | 想像力を養うために、設定や配役はお子様に決めてもらいましょう。ごっこ遊びに必要な道具を紙とペンで描いて作成してみるのもおすすめです。 |
オリジナルのごっこ遊びの例「家族ごっこ」
用意するもの | おままごとセット、紙、ペンなど |
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遊び方 | お子様にお店の人かお客さんか配役を決めてもらい行う |
ポイント | 想像力を養うために、設定や配役はお子様に決めてもらいましょう。ごっこ遊びに必要な道具を紙とペンで描いて作成してみるのもおすすめです。 |
「ごっこ遊び」について幼稚園教諭が解説!家庭で生かせる遊びを年齢別に紹介
5、共感力や読解力が育まれる「読み聞かせ」
絵本や紙芝居の読み聞かせは、話の内容から登場人物の気持ちを考えることで、共感力を養っていくことができます。
字が読める様になってきたお子様は、絵本の音読にも挑戦してみましょう。実際に自分で音読をすることは、文章の流れや内容を掴む読解力に繋がります。
5歳のお子様には、夢のある話だけでなく、笑える話、ちょっと怖い話、考える話など様々な種類の物語に挑戦してきましょう。
用意するもの | 絵本や紙芝居 |
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遊び方 | 絵本の読み聞かせを聞く、音読に挑戦する |
ポイント | 子どもに読み聞かせをする場合には、読むスピードを調節したり、聞きやすい体勢になっているか確認してみましょう。 |
知育遊びの注意点
知育遊びにおいても、子どもが楽しみながら自主的に取り組もうとすることが重要です。ここでは、5歳児が知育遊びを行う際の注意点を3点紹介したいと思います。
注意点①:お子様に楽しんで取り組んでもらう
知育遊びは、学力の向上を目的とした詰め込み教育とは異なります。興味が持てないものに無理やり取り組ませ、強制してしまうと、子どものやる気を削いでしまう恐れがあります。
子どもが楽しみながら取り組むことで能力を伸ばし、生活や人生の役に立つ力を育んでいきましょう。
注意点②:他人と成長を比較しない
「他の家の子はあんなこともできるのに、うちの子はまだこれしかできない…」その様に、ついつい他の子どもと比較してしまうものです。
しかし、できないからと言って子どもを批判したり、他の子どもを過剰に褒めたりするのは控えましょう。幼い頃から他人と比較されて育った子どもは、自信や自尊心、自己肯定感を持てないまま育ってしまいます。
1つのことだけに目を向けるのではなく、お子様のできること、得意なことが知育遊び以外にあるかもしれません。子どもの成長段階やペース、興味・関心に合わせて取り組んでいきましょう。
注意点③:親も一緒に取り組む
大人の方々の中には、「知育アイテムを与えておけば子どもが賢く育つ」と考えてしまっている方も稀に見受けられます。
しかし、知育アイテムを与えておくだけではあまり意味がありません。知育に取り組む上では、大人が子どもと向き合い、コミュニケーションを取りながら一緒に取り組むことが必要です。
ぜひ、これらの注意点を参考に取り組んでみて下さい。
まとめ
今回は、5歳のお子様でも取り組むことができる知育遊びや注意点についてご紹介しました。
小学校に入学する前に、楽しく遊びながら語彙力や思考力、社会性など集団生活や学習にも役立つ力を身につけていきましょう!
北海道旭川市にある「ふたば幼稚園」は、お子様の成長を促す遊びに力を入れている幼稚園です。
ふたば幼稚園は1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の最大の特徴は、子供が思いっきり遊べる環境があることです。
こちらは校庭の写真です。
子供たちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計されました。子供たちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子供が遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」
ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どものサポートをさせていただいております。
ふたば幼稚園が「遊びこむ園庭」にこだわる理由とは。子どもの能力を引き出す環境づくりについて
また、親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。
入園相談の方はこちらからお問い合わせください。
旭川ふたば幼稚園
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