毎日の育児お疲れ様です。
授乳、夜泣き、発熱・・・特に今回が初めてのお母さんにとって、育児の想像を絶する大変さに驚いている方も多いと思います。
ですが、おむつを取り替えた後、すやすや眠る赤ちゃんの穏やかな表情や、おっぱいをあげた後のニコッとした笑顔は、何事にも代えがたい喜びを与えてくれますよね。
お世話中心の生活になってしまいがちですが、一緒に遊んであげることも大切です。0歳児の成長は一生のうちで一番大きく、次々とできることが増えていきます。親子の愛情関係を育み、体の発達を促すためにも、少しずつ遊びを取り入れていきましょう。
今回はふたば幼稚園の幼稚園教諭がおすすめする0歳の遊びを紹介します。0歳から11ヶ月まで各月ごとに分けました。赤ちゃんの月齢に合わせてご参考ください。なお、遊びの月齢はあくまでも目安です。成長のペースは一人一人の赤ちゃんで全く違いますので、成長度合いにあった遊びを楽しんでみてくださいね。
ふたば幼稚園は旭川市豊岡にあり、45年以上保育に携わってきた実績があります。『遊びを中心とした保育』『こどもが主体となり、環境・遊びを通して心を育む保育』の2つを基本に『遊び=幼児期の学び』と捉えて、五感を通して学ぶことを大切にしています。
生後0ヶ月におすすめの遊び
0か月ではあまり動きはなく、ほとんどの時間寝ています。しかし、お母さんの声は聞き分けていて、近くのものもぼんやりと見えています。
おゆびにぎり
赤ちゃんの手のひらに指を置くと、ぎゅっと握り返してくれます。これは原始反射と呼ばれています。赤ちゃんが指を握ってくれたら、優しくゆらゆらと動かしてみましょう。
おはなししましょ
赤ちゃんが起きていて機嫌のいいときに、話しかけてみましょう。はっきりした反応はなくても、赤ちゃんはお母さんの声をしっかり聞いています。「きれいなオムツ気持ちいいね」「おっぱいおいしいね」「ねんねしたいね〜」など、優しく話しかけてあげてください。
生後1ヶ月におすすめの遊び
自分の意思で首を左右に動かせるようになります。また、視力も発達してくるので、色がはっきりしたものや目の前で動くものを見つめる子もいます。また、泣き声とは違う「アー」「ウー」といった声(クーミング)を出すことがあります。
おしゃべりまねっこ
赤ちゃんのクーイングが始まったら、同じトーンで同じ言葉を返してあげましょう。赤ちゃんはお母さんが言葉を返してくれると、とても喜びます。表情を豊かに、赤ちゃんとの会話を楽しみましょう。
ほっぺつんつん遊び
優しくほっぺをつんつんします。この頃の赤ちゃんは皮膚の刺激が敏感なので、つんつんされると心地よさを感じます。ほっぺの他にも、体のいろいろなところをさわってあげましょう。遊ぶ前は手を洗い、爪を切っておくと安心です。
生後2ヶ月におすすめの遊び
少しずつ視力が発達し、徐々に動くものを目で追えるようになります。また、お母さんやお父さんの声を聞き分けられるようになり、おもちゃの音にも反応するようになります。さらに、手足の動きが活発になってきます。
ぽんぽん遊び
赤ちゃんの両腕を優しく握って、手のひらと手のひらをぽんぽんと叩いてあげましょう。足の裏でも同様にぽんぽん遊びができます。こうすることで赤ちゃんが自分の体に興味を持ちます。
くすぐり遊び
赤ちゃんの体のいろんな所を、くすぐってあげましょう。歌に合わせてリズミカルにタッチすると赤ちゃんも喜びます。優しくつまんだり、指文字をするのもおすすめです。
生後3ヶ月におすすめの遊び
話しかけると声を出して反応するようになります。また、泣いたり笑ったりの表情がはっきりします。さらに、赤ちゃんは人の顔の表情がぼやっと見えてきます。
いないいないばぁ
お母さんのいろいろな表情を見せてあげましょう。手からだけでなく、おもちゃやタオルから顔を出しても赤ちゃんはとても喜びます。
ぱちぱちどこだ
赤ちゃんの目の前で優しく両手でたたき、ぱちぱちと音を鳴らします。そのあと、赤ちゃんの左、右、上など、いろいろな方向から音を聞かせてあげましょう。赤ちゃんは音の出るほうを探し目線を動かしてくれます。
生後4ヶ月におすすめの遊び
首がすわるようになり、短時間ならうつ伏せの姿勢でまわりを見られるようになります。また、興味を持ったものや音のする方を見つめる子もいます。
だっこ人形あそび
仰向けになったお母さんのお腹の上に、赤ちゃんをうつ伏せや仰向けで寝かせます。抱っこしながらゆっくりと揺らしてあげましょう。らっこの親子のような気分を楽しめます。
新聞紙びりびり
新聞紙をびりびりすることで、赤ちゃんの手や耳に新鮮な感覚を与えられます。必ず一緒に遊び、新聞紙を口に入れてしまわないように気をつけましょう。
生後5ヶ月におすすめの遊び
体をねじったり、寝返りができる子もいます。手のひらに置かれた物を握るだけでなく、自分から興味を持ったものを握り始めます。
くるくる遊び
体をねじるような動きが見られたら、寝返りを助けてあげる遊びをしましょう。ねじりたい方向と逆側の足とお尻を支えます。無理にはやらせず、赤ちゃんの自然な動きに任せましょう。
おでかけごっこ
お母さんがひざを伸ばしてすわり、ひざの上に赤ちゃんをのせます。両脇をしっかり支えて、ひざを上下左右に動かしましょう。「クネクネ道でーす」「でこぼこ道でーす」などと言うのも楽しいですね。
生後6ヶ月におすすめの遊び
寝返りが上手になります。また、短時間なら一人で座れるようになります。感情表現も豊かになるので、対人関係を通した遊びがおすすめです。
どうぞ遊び
赤ちゃんが、手を伸ばしておもちゃを取ろうとしたとき、「はいどうぞ」と言葉を添えて渡してあげましょう。しばらく続けると、赤ちゃんがまねをして何かを渡してくれることがあります。
ボール遊び
赤ちゃんに向かってボールを転がしてあげましょう。この時も「ボールいくよー」と声を掛けてあげると、どうぞ遊びにもなります。握りやすく柔らかいボールで遊びましょう。
生後7ヶ月におすすめの遊び
おすわりがちゃんとできるようになり、両手を自由に動かせるようになります。好奇心が広がるので、楽器のおもちゃで遊ぶのもおすすめです。
音遊び
赤ちゃんの手をとって、段ボールや空き缶などを一緒に叩いてみましょう。自分で音を出せるのは、赤ちゃんにとって新鮮な体験です。リズムを取ったり、声を掛けたりして、楽しく音を鳴らしてみましょう。
レジ袋バレー
赤ちゃんと座って向かい合って、レジ袋でバレーボールごっこをしましょう。ふわふわと宙に浮くレジ袋や叩くときに出る音に、赤ちゃんは喜んで遊んでくれます。
生後8ヶ月におすすめの遊び
ずりはいなどで興味の向く方に自分で移動できるようになります。また、相手の気持ちを読み取るのも上手になります。
まねっこ遊び
赤ちゃんと向かい合って座り、お母さんの動きを真似してもらう遊びです。「ばんざい」や「ぱちぱち」など赤ちゃんが真似しやすい動作をしてみましょう。
ぎっこんばったん
お母さんがひざを伸ばしてすわり、赤ちゃんを向かい合わせでひざにのせます。しっかり手をつなぎ、「ぎっこんばったん」と言いながら、赤ちゃんと一緒に前後に揺れましょう。
生後9ヶ月におすすめの遊び
はいはいができる子が多くなります。また、指を使ってできることが増えていきます。意思表示も盛んになり、欲しいものを指し示すこともあります。
ハイハイレース
赤ちゃんの隣で一緒にハイハイしてみましょう。座布団など、ちょっとした障害物を置くと楽しさアップ。ハイハイする赤ちゃんに後ろから優しく抱きつくと、スキンシップも図れます。
積み木崩し
赤ちゃんは、形が一気に変わるものや音が出る物をおもしろく感じます。赤ちゃんがまだ積み木ができない場合は、お母さんが手伝ってあげましょう。
生後10ヶ月におすすめの遊び
つかまり立ちや、つたい歩きができる子もいます。行動範囲が広がり、触れるものや見えるものも増えていきます。
飛行機ごっこ
お母さんが仰向けになり足を曲げます。すねに赤ちゃんをのせ、両手でわきをしっかり押さえます。パイロット気分を楽しみながら、「離陸しまーす」などと声をかけてあげましょう。赤ちゃんの体幹を鍛えることもできます。
つかまり遊び
つかまり立ちができるようになった頃におすすめの遊びです。赤ちゃんが立ったときに、手をつける高さの段ボールを用意します。中にはクッションなどの重りをいれましょう。赤ちゃんが手をついて押すと、すこしずつ段ボールも動いてくれます。
生後11ヶ月におすすめの遊び
つかまり立ちやつたい歩きをする子が増えます。少しの間だけ立ったり、数歩歩ける子も出始めます。また、大人の言うことが理解できるようになっていきます。
つたい歩き追いかけっこ
つたい歩きができるようになったら、赤ちゃんが手をつける高さの机やテーブルのまわりを追いかけっこしましょう。お母さんがぬいぐるみを持ってテーブルの上を動かせば、赤ちゃんも喜びます。楽しくつたい歩きの練習ができるおすすめの遊びです。
お馬さんごっこ
お母さんが四つん這いになり、お父さんが背中に赤ちゃんをのせます。ゆっくりと歩きましょう。お馬さんごっこで、赤ちゃんの平衡感覚が鍛えられます。お父さんがお馬さん役をすれば、赤ちゃんは違った視点も楽しめます。
まとめ
今回は0歳児の遊びを紹介しました。「これ知ってる!」という遊びもあったかと思います。遊びといっても何か特別なことをするわけではありません。肌をつんつんするなど、簡単なスキンシップでも立派な遊びになります。0歳児の育児は本当に大変ですが、少しでも赤ちゃんとの遊びを生活の中に取り入れてみてください。
旭川市豊岡にあるふたば幼稚園。1975年に活動を開始し、地域に根ざした保育園、幼稚園として実績を積んでまいりました。ふたば幼稚園の最大の特徴は、子供が思いっきり遊べる環境があることです。
こちらは校庭の写真です。子供たちが遊びを通して想像力を発揮できるよう設計されました。子供たちは時にどろんこまみれになりながら、遊びを通して「生きる力」を育んでいきます。机に座って学ぶだけでは「生きる力」を育むのは難しいでしょう。子供が遊ぶ大切さは、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。
「生き生きとした子に育って欲しい」「自分で考え、行動する子に育ってほしい」
ふたば幼稚園は「遊び=学び」を基本とした保育を通して、子どもをサポートさせていただいております。
また親御さんが気になる園での安全管理として、送迎バスにはダブルチェックシステム、おたすけボタン、職員同士の共有、園児への声かけ等を通し日頃から確認・すぐに対応できる環境作りを心がけております。
詳しくは電話でも承りますので、入園相談の方はこちらからお問い合わせください。
お問い合わせ旭川ふたば幼稚園
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